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頭文字Dの印象強いけど他にも名曲あり! 私選m.o.v.eの楽曲ベスト10

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2013年に解散しましたが、m.o.v.eといえばやはりアニメ版「頭文字D」の印象が強いアーティストでしょう。当初はデジタルロックという硬派な路線で行くのかと思いきや、セカンドシングルである「around the world」である意味道を踏み外したという感じでした。この出会いが後の運命を決定づけたといってもいいでしょう。

メンバーであるt-kimuraこと木村貴志はRAVEMANというテクノユニットでディスコフリークにはおなじみ。ラッパーのmotsuはMORE DEEPのリーダーとして、またRAVEMANでもUS-TOM(逆から読むと・・・)名義で参加しており、ディスコ・クラブファンは「またヤバいテクノユニット来るぞ・・・」とザワついたものです。

YURIはもともとASAYANオーディション出身で「SUPER EUROFLASH Vol.12」で「PARADISE/LISA JOHNSON」のカバーを歌っていました。オーディションは合格しませんでしたが、t-kimuraが彼女の前向きな態度を気に入ってメンバーに抜擢されました。のちに、ボーカロイドの「Lily」の声を担当します。

ヨーロッパを中心に広まった軽快なダンスビートに男性ラップと女性ボーカルを乗せるダンスジャンル「EURODANCE」を日本に広めたのは小室哲哉で、洋楽部門では「EUROGROOVE」、邦楽部門では「globe」がありました。m.o.v.eはどちらかというと「EURODANCE」ではなく「HYPER TECHNO」として日本で定着したスタイルを取り入れました(後にHYPER TECHNOのREMIXアルバムがリリースされます)。

こうしてDIGI-ROCKを起点にEUROBEAT、HYPER TECHNO、HOUSE、TRANCE、LATIN/TRIBAL・・・1つのユニットで様々なジャンルの音楽を送り出したアーティストは邦楽では例が無いでしょう。第3次ユーロビートブームのときは「Gamble Rumble」、ミッション系と言われたテクノブームのときは「SUPER SONIC DANCE」「FLY ME SO HIGH」、TRANCEブームが起こったときは「come together」「Romancing Train」、クラブでラテン/トライバル系のサウンドが注目されたときは「BURNING DANCE」と、日本のクラブ/ディスコの流行をいち早く取り入れていたのもm.o.v.eでした。

後期はロック色が強くなり、またt.kimuraが脱退した後はアニソンカバーアルバム「anim.o.v.e」をリリースするなどアニメ関連のコラボも増えます。ボーカルのYURIの声を使ったボーカロイド「Lily」がリリースされるなど、サブカル方面に舵を切った印象が強いですね。脱退したt.kimuraがLilyを中心としたボーカロイドコンピレーション「DJ Lily Presents SUPER VOCALOID」のNON-STOP MIXを担当していたりもします。

motsuはfripSideのプロデューサーsatと黒崎真音でアニソンユニット「ALTIMA」を結成(2016年に活動停止)、2017年にはオンラインゲームプラットフォーム「にじよめ」で「にじよめちゃん体操第1億」を提供するなど、完全にサブカル方面の方となってしまった印象です。ALTIMAの「CYBER CYBER」は最強。やっぱり、頭文字Dの影響は半端なかった気がします。

しかし、m.o.v.eの魅力はそれだけじゃない! ということで、m.o.v.eの個人的な楽曲ベスト10を紹介したいと思います。

個人的m.o.v.eベスト10

1位:ROCK IT DOWN(Favorite Blue DIGI-ROCK MIX English Ver.)

1位はデビューシングルである「ROCK IT DOWN」!

PVを初めて見たときはハンパないかっこよさに衝撃を受けたものです。YURIのボーカルはサビのみであり、J-POP界隈のリスナーに媚びない非常に硬派なスタイルも、逆に大きな印象を残していました。

English Ver.はmotsuのRAVEMANを彷彿とさせるテクノラップが炸裂する強烈なナンバーで、原曲よりもかっこいいです。BPMはゆったりしていますが、従来のRAVEMANにはないアンダーグラウンドさがデジタルロックのサウンドと相性がGOOD。当時、U.K.や日本のディスコを中心に人気だった「THE NIGHTTRAIN/KADIC」ばりの電車の通過音のサンプリングも効いて、めっちゃ踊れる曲でした。

なお、これが収録されているのはシングルCDのみ。

ちなみにm.o.v.eの10周年記念アルバム「10th Anniversary MEGA BEST」では、2枚目に「ROCK IT DOWN (High Energy REMIX) 」が収録されています。「High Energy(あるいはHi-NRGとも)」とは80年代に流行したユーロビート・サウンドで、イブリン・トーマスの大ヒット曲「High Energy」から付けられました。懐かしさ全開のハイエナジー・サウンドにMIXされた「ROCK IT DOWN」もめっちゃ踊れます。

2位:Romancing Train(tatsumaki remix)

2位は「ロマトレ」の愛称でファンに親しまれた「Romancing Train」!

この曲はアニメ「FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜」のエンディングテーマに起用されています。ファイナルファンタジーとコラボした楽曲なのに、クラブ色が強かったせいかなぜかあまり注目されませんでした。

当時、第3次ユーロビートブームが過ぎ去り、「OUT OF THE BLUE/System F.」の世界的大ヒットから日本にも飛び火した一大トランスブームの真っ只中。日本では「CYBER TRANCE」という名称で展開され、各地でイベントが展開されました。m.o.v.eも前作「come together」からTRANCEにジャンル転換しており、その流れを組むサウンド。

当時、アニソンでもTRANCEサウンドが起用されることが多く、特にアニメ版「エリア88」ではBGMにTRANCEのヒット曲が使われ話題になりました。アニクラで「SPREAD YOUR WINGS/System F.」がプレイされたときの衝撃は今でも忘れません・・・。

カップリングの「Romancing Train(tatsumaki remix)」は小室哲哉とDJ DRAGONのコンビによるプロデューサーユニット「tatsumaki」によるREMIXで、めっちゃかっこよくなってます。アニソン好きにありがちな「イントロ長い」って方には向きませんが、アニソンで踊りまくりたい! って方にはうってつけのナンバーです。

3位:Rage your dream(有線SPECIAL MIX)

m.o.v.e rage your dream(有線SPECIAL MIX)

3位はRage your dream(有線SPECIAL MIX)!

このサンプラーは関係者のみに配布されたプロモオンリー版で、一般には流通していません。その中身はというと・・・m.o.v.eの初期シングル「ROCK IT DOWN」「around the world」「Rage your dream」をまとめたMEGA MIX! 各楽曲のおいしいところだけを切り取った注目度バツグンなナンバーでした。

当時、m.o.v.eが行っていたプロモーションの場所はというと・・・実はカー用品店のカーオーディオ売り場でした。アニメ版「頭文字D」でm.o.v.eが走り屋達に注目されたことを契機に、カーオーディオ売り場に売り込みがあったんですね。

ものすごく地味なプロモーション展開だったんですが、走り屋の方はカーオーディオにもこだわる人が多く、カーオーディオのデモでm.o.v.eを流していると「頭文字Dや!」と言って商談に入ってくれることも多く、売り場店員としても重宝しました。なお、当時走り屋の方は見た目が派手な「ケンウッド」のデッキを選ぶ人が多かったです。

そんな思い入れもあって、このレアな楽曲を選びました。

4位:Blazin' Beat

4位はBlazin' Beat!

アニメ「頭文字D 2nd stage」のオープニングテーマとして起用され、従来のデジタルロックよりもHYPER TECHNOよりなサウンドがめっちゃかっこいいです。ついにRAVEMANの本領が発揮されたか! と、RAVEMAN/MORE DEEP時代からのファンは興奮しました。

特にmotsuのラップで「RAVEMANの核弾頭」というフレーズが飛び出したことにより、アニメファンよりもディスコフリークの方が盛り上がってた感じがする楽曲です。

HYPER TECHNO関連のイベントでは「MAXIMIZOR」によるHYPER TECHNO REMIXがテクパラでおなじみ。第三次ユーロビートブームの後に発生したテクノブーム(MISSION時代ともいわれる)でも「FLY ME SO HIGH(NIKI REMIX)」を中心にm.o.v.eの楽曲が多くプレイされました。

しかし、やはり原曲の「Blazin' Beat」が1番ですね!

5位:Gamble Rumble

5位はGamble Rumble!

言うまでもなくm.o.v.e最大の知名度と人気を誇る楽曲でしょう。映画「頭文字D Third Stage」オープニングテーマとして起用され、アニメファンのみならずユーロビートイベントでもパラパラ定番曲として長く親しまれた曲です。

当時、地元で開催されたユーロビートイベント「頭文字Dナイト」のアンコールでこの曲がプレイされ、めちゃくちゃ盛り上がっていたことが個人的に印象深いです。よく通っていたディスコ系のオールジャンルイベントでもラストあたりによく「Gamble Rumble」がプレイされていました。ということで、アニソンというよりはユーロビートのヒット曲というイメージが強い楽曲ですね。

2008年に桃井はるこが「more&more quality RED 〜Anime song cover〜」でこの楽曲をカバーしています。ラップにはmotsu本人が参加しており、なかなか熱いカバーとなっています。

6位:words of the mind -brandnew journey-(D-Z REMIX)

6位はwords of the mind -brandnew journey-(D-Z REMIX)!

元々、哀愁漂うテクノナンバーでしたが、やはり日本人好みの哀愁テクノを作らせたら右に出るものはいないD-ZによってREMIXされ、さらに哀愁&ハードさが増した重厚なHYPER TECHNOになっています。個人的にはm.o.v.eのHYPER TECHNO楽曲の中で一番好きな曲です。

もちろん、テクパラもついていてテクノ系のイベントで踊られていましたが、他の楽曲に比べると地味だったなーという感じですが・・・。

なお、オリジナルの「words of the mind」はアイドル「ももいろクローバー」によってなぜかカバーされています。motsuの高速ラップを一生懸命歌っているのに、ちょっとほっこりしたりしました。サブカル系DJやっていた頃、ももクロオンリーのイベントやったことあるんですが、ももクロファンですらこの楽曲プレイしたときドン引きしてたことに衝撃を受けたという切ない思い出があったり。

7位:DIVE INTO STREAM

7位はDIVE INTO STREAM!

この曲はアーケード版「頭文字D ARCADE STAGE 4」をPS3に移植した「頭文字D EXTREME STAGE」のオープニングテーマになっています。頭文字Dといえば、ゲーセンでもレースゲームとして展開されており、レースゲームが絶望的に下手な自分は、いつも友達のプレイをただ眺めているだけなのでした・・・。

サウンドはユーロビート調で、かの大ヒット曲「Gamble Rumble」のような派手さはないものの、同じく頭文字Dでは欠かせないSEB(SUPER EURO BEAT)シリーズでおなじみA-Beat Cレーベルの団長こと「DAVE RODGERS」を思わせる楽曲です。

ゲーセン版には収録されておらず、PS3のみということで全然目立たなかった曲ですが、3DCGによるPVはカッコイイのでぜひチェックしてみてください。

8位:Bust the Future Wall [move into the rockin' beat]

8位はBust the Future Wall [move into the rockin' beat]!

m.o.v.eのファーストアルバム「electrock」に収録され、PS1「JGTS」のオープニングテーマ&CFソングとして起用されています。アルバムは全体的にデジタルロックで統一されており、無機質・ラップとボーカルのアンバランスさ・堅苦しさが相まって賛否両論でした。特に、頭文字Dでm.o.v.eを知ったという人は、否定的な傾向が強かったような気がします。

反面、ファンにとって非常に長く愛されているアルバムでもあり、聞けば聞くほど愛着が出てくるスルメのようなアルバムでした。後に歌い直される楽曲もありますが「YURIのヘタクソな歌がいいんだよ!」と、いまだにこのアルバムが最高というファンも多いです。

そんな1stアルバムから印象深い曲がこちらの「Bust the Future Wall」でした。

9位:Monster Explosion

9位はMonster Explosion!

アニソンカバー&アニソン関係者をゲストに迎えたオリジナル楽曲を収録した「anim.o.v.e」シリーズからこのナンバーを。ゲストにアニソン界の重鎮である影山ヒロノブと遠藤正明を迎えたアツすぎる1曲。

YURIのボーカルパートはなく、motsuのラップと影山ヒロノブ&遠藤正明のアツいボーカルが交錯する異常なテンションで展開するハードなロックサウンドであり、アツい! という言葉しか出てきません。アニクラでこと曲をプレイしたらドン引きでしたけど!

10位:Gravity

10位はGravity!

こちらも「anim.o.v.e」シリーズからの選曲。原曲はアニメ「らき☆すた」の挿入歌で、頭文字Dのパロディ回で登場したナンバー。アーティストは「m.o.e.v」であり、明らかにm.o.v.eをパクっているという清々しさも話題になりました。

そんなナンバーを本家m.o.v.eがカバーするというなんとも不思議な時代になったものです。

なお、「Gravity」は「ayaco feat.SIDEBURN」という謎のアーティストによってHYPER TECHNOカバーされ、クラブでもよくプレイされていました。テクパラも付いており、そのビデオがDVDに収録されたことより広く踊られるようになりました。多分、クラブで踊ってるねーちゃん達は、この曲がアニソンだったということは知らないでしょう。

改めて、m.o.v.eの楽曲は「アニソン」と「クラブ」という立ち位置によって印象が変わるなぁと思いました。

番外編1:PARADISE(MST REMIX)/ユリ・マスダ

さて、冒頭でYURIはかつて「PARADISE」のカバーを歌っていると書きましたが、そのREMIXが「BEST OF EUROBEAT FLASH」に収録されています。

REMIXを担当したのはユーロビート界の大御所MST! なんならオリジナルの方をREMIXしてくれよという声もありましたが、個人的にはおもしろいのでこれもこれでアリだと思います。

番外編2:ジャングル・ブギー~Jungle Zna(VST MIX)/MOTSU from move

こちらはディスコ系のコンピレーションですが、DISC2に「ジャングル・ブギー~Jungle Zna(VST MIX)/MOTSU from move」というナンバーが収録されています。

motsuがディスコの名曲「JUNGLE BOOGIE/KOOL & THE GANG」をサンプリングしたネオディスコ・トラックで、ぶっちゃけm.o.v.e全く関係ありません。でも、コアなファンなら気になるっしょ! 特にディスコ大好きおじさんな俺氏は気になるっしょ!

番外編3:パーティーは終わらない/田村ゆかり feat.motsu from move

声優の田村ゆかりのベストアルバム「Everlasting Gift」に収録されたナンバーで、ゲストにmotsuが参加しています。

田村ゆかりとmotsuのコラボといえば「ゆあみ」こと「YOU & ME」が有名であり、アニクラでも鉄板曲ですが、個人的にはこちらを推しておきたい。アニクラで自分がDJをするときのラストによくこの曲をプレイしました。

もっとドンパン広めようぜ!

番外編4:SHOOTING STAR/CYBER X feat.YURI from move

「Drive me nuts/Cyber X feat.Tomiko Van」やTUBEのカバー「SEASON IN THE SUN/CYBER X FEAT.MAXI PRIEST」など、国内外様々なTRANCEアーティストとコラボして話題になった「CYBER X」によるプロジェクト。「11 eleven/Cyber X feat.misono」は名曲。

そんなTRANCEコンピにm.o.v.eのYURIも参加し「SHOOTING STAR」を歌っています。実はこの曲、TRANCEアンセム「MOONLIGHT SHADOW/Groove Coverage」のカバー。しかし、タイトルが変えられている&BPMも遅くなっているということから注目されず、あまり話題にもなりませんでした。

ライブでYURIとGroove Coverageがコラボしたことはちょっと話題になった気がします。クラブで聞いたことは1度もありませんが。

ということで、m.o.v.e関連の楽曲を掘り下げると、意外なものが出てきたりするので楽しいです。コアなファンの方はぜひチェックしてみてください。

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