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小説版はまさかの13人パーティ? 意外すぎる【小説】ドルアーガの塔

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ナムコの名作ゲームクラシックとして名高い「ドルアーガの塔」。ゲームセンターで、あるいはファミコンで、はたまた様々な機種の移植版で・・・やりこんだという人も多いかと思います。

2008年にアニメ化されたり、アーケード版やPC版でオンラインゲームが展開されたりと、ちょっと前までは結構にぎやかな感じでした。最近でも、カタログIPオープン化プロジェクトを利用したドルアーガの塔関連のアプリなどがいくつか出てきています。

その中でも、女性向け恋愛ゲームになった「ドルアーガの塔 Tower of Defender」が2017年12月8日に配信され、ネットでは騒然となりました。開発会社は、

「色々な考え方があると思いますが、『既成概念を打ち崩して、アレンジしていく試み』の1つとして受け取って頂けたらと思います。これをきっかけにまた原作の『ドルアーガの塔』をプレイして頂けたらとも思っています」

引用J-CASTニュース「あの『ドルアーガの塔』が乙女ゲーに! ファン困惑、開発会社に意図を尋ねると...

ということで、既成概念を打ち崩すという試みのようです。

もともと、ドルアーガの塔は多次元世界だとどこかで読んだ記憶があるのですが、例えばアーケード版のドルアーガオンラインでは、違う次元同士のギル(おやじ)とカイ(若い、カイの冒険中にウィスプにやられる)が出会います。

ギル(「若い……」)
カイ(「渋い……」)

さらに、ナムコといえばおなじみのワルキューレさんまで乱入して、なかなかカオスなゲームでした。こういう展開もあったし、恋愛ゲーム版も自分はまぁアリなんじゃない? この世界線のドルアーガは大変だなくらいに思っていました。

で、そういえば小説版もハチャメチャな展開だったような・・・そんな記憶が蘇りまして、本を探してみました。

本棚の奥にあった、ということで小説版ドルアーガの塔をご紹介していきます。

【小説】ドルアーガの塔

小説版ドルアーガの塔は、1992年に双葉社から発行されました。当時、双葉社はゼビウスやドラゴンスピリットなど、ナムコ関連のゲームの小説化を多数展開しており、ドルアーガの塔もそのうちの一つです。

作者は井上尚美さんで、ゲームブック関連の仕事や「少年魔術師インディ」などが有名。

13人パーティで塔に登る

小説版は主人公のギルが一人でドルアーガの塔に立ち向かうのではなく、生き残った家臣と共に攻略します。一行の人数は、なんと13人。

スーマール(小説版では荒野の戦闘部族という設定)に滅ぼされた王国バビリムの皇子、ギルガメス。

バビリム国王マーダックの忠臣であった、ナラム・シン。

バビリム騎士団の団長ティリガン。および、配下の騎士、アレクサス、ルーガル、マルドゥーク、クラノン、グディ。

騎士隊付きの従者、バダム。

カイと同じくイシターの巫女、イリス。

神官と称するサルゴン。

何から何までそっくりな双子の魔術師、ラマクとラメク。

こんな大人数でドルアーガの塔に乗り込むわけですが、PTで塔に登るという設定は後にアニメ版ドルアーガの塔で登場します。そういった点は興味深いですね。

リプレイノベル

この小説ドルアーガの塔は普通タイプの小説ではなく、リプレイノベルと言われています。各フロアの最初の書き出しに出現するモンスターと宝箱が書かれており、宝箱は<加護>という設定になってます。

当時はライトノベルとかありませんでしたので(ジュニア小説という学生向けの小説はあった)、ラノベに慣れた方が読むとちょっと変に感じるかもしれません。

ゲームの進行をなぞるようにギル達が描写され、宝箱ゲット→女神の加護を得た、という風に進行していき、ときに仲間を失いながらも最上階を目指していきます。

常に女神の加護を受けることができればいいのですが、条件を見させず失敗することもあり、女神から加護を授かることができない不安と戦いながら進んでいくところとかも面白いですね。

フロアによっては1ページにも満たない非常に短いところがあったり、若干構成が偏っているなと感じることはありますが、その分サクサクとテンポよく読み進めていくことができます。

とはいえ、当時からしても実験的な小説だったなという印象があります。実際、自分の周りでも賛否両論でした。

既成概念を打ち崩す、そんなちょっと違ったタイプの小説を読んでみたいという方にはおすすめです。

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