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プロレスが盛り上がっているのは、今日本が貧しい状況にあるからなのかもしれない

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最近、各所でプロレスの話題を聞くことが多くなりました。

今や日本最大のプロレス団体となり、ゲームなど様々なコラボを展開する新日本プロレスをはじめ、abemaTVでゴールデンタイムにネット生中継をレギュラーで開始したDDTなど、今プロレスの人気がすごいです。

自分もプロレスファンで、個人的にはバチバチな激しいぶつかり合いがすごいストロングBJや過激なデスマッチ、最近ではストロングJが注目されジュニア選手の動きも活発な大日本プロレス(BJW)が好きです。

全日本プロレスも安定していますし、NOAHも一時期の低迷を脱したんじゃないかなという感じもするプロレス界隈。対照にK-1やPRIDEなど、一時はプロレスを凌駕していた総合格闘技はあまり名前を見ることがなくなりました。

そんな折、まったく関係ないキャッチコピーの本を読んでいたときに気になる考察が目に入りました。

全米は、泣かない/五明拓弥」という本です。この本はよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の芸人であるグランジの五明拓弥さんが書かれた本で、五明さんは2016年にラジオCMでTCC新人賞を受賞しています。

芸人として活動しつつも今後、CMの仕事を増やしていきたいと考えている五明さんですが、なかなかうまくいかなかったそうです。そんなときに一流のCMプランナーやコピーライターとの対談を本にする企画の話があり、断る理由がないということで決まったのがこの本。

様々なコピーライターにインタビューしていますが、その中で日本に1人しかいないという惹句師(じゃっくし)の関根忠郎さんとの対談がありました。関根さんは映画「仁義なき戦い」「柳生一族の陰謀」などのコピーを担当して作品を大ヒットに導いています。

この中で、東映の時代劇が衰退したのとプロレスの人気が知事落ちたのは理由が似ているといいます。

東映の時代劇はキンキラのお殿様の衣装を着て、華やかで、斬っても全然血が出ないようなものが多かったそうです。それが、黒澤明監督の映画「用心棒」「椿三十郎」など、殺陣がリアルな映画の登場により、時代劇もリアルを求められるようになりました。こうして、東映の時代劇が終わっていったそうです。

このことについて、五明さんが格闘技みたいだといいます。

「元々、プロレスがすごい人気あったけど、そこから総合格闘技というガチンコの殴り合いが出てきて。一時のプロレスの人気がちょっと落ちた。観客がリアルな方を求めるようになってきたっていうのが似ていますね」

「貧しい時はリアリティのない華やかなものを人間は求めて、裕福になってきたら今度、リアルなものを求め始める、みたいな」

引用「全米は、泣かない」277ページより

さて、その総合格闘技も日本ではあまり目立たない規模になりました。代わって、新日本プロレスを中心にプロレスが勢力を拡大しつつあります。

DDTはネット生中継をabemaTVで配信し、プロレスのゴールデンタイム復権を狙っています。

ゲームでも往年の人気プロレスゲームシリーズ「ファイアプロレスリング」の新作も発売されました。新規のプロレスファンも増えているようです。

しかし、その裏で「貧しい時はリアリティのない華やかなものを人間は求める」という考察はちょっと心に刺さります。世間が派手で華やかなものを求めるのは今、日本が貧しい状況にあるからなのかな、と・・・そう考えると、ちょっとプロレスを違った視点で見てしまいそうになります。

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