ハードコア・テクノの移り変わり~ジュリアナ東京から現在

テクノサウンドが本格的に現れ始めたのは70年代後半で、クラフトワークやYMOなど、ポップフィールドでも注目を集めました。もちろん、ダンスフロアでも人気を獲得し、80年代に入るとテクノとポップスを融合した新たなサウンドが登場してきます。

さらに、テクノの影響を受けたニューウェーブ、エレクトニック・ポップなどジャンルが細分化。様々な形でテクノはダンスフロア、およびポップフィールドに浸透していきました。

90年代に入ると、L.A.スタイル「ジェームス・ブラウン・イズ・デッド」やT-99の「アナスターシャ」などのハードなテクノが登場。世界各国のチャートを賑わせ、ポップミュージックにも大きな影響を与えました。

そして、日本でテクノを語る上でやはり外すことのできない「ジュリアナTOKYO」が出現し、テクノ・サウンドが一気に全国区となります。ハードなテクノサウンドに合わせてワンレン・ボディコンに身を包んだ若い女性たちがお立ち台で扇子を片手に踊るという、独自のスタイルが生まれました。この頃のテクノを「ジュリアナテクノ」、また「ジュリテク」とも言われます。

しかし、そのスタイルは過激化の一途をたどり、結果お立ち台が撤去。名物が消えたことで、ジュリアナ東京の人気が低迷。閉店となってしまいます。

ジュリアナ時代の後期にはテクノをよりアグレッシブ、ハイスピードにし、ボーカルやラップをフィーチャーした「ハイパーテクノ」が出現。テクノでパラパラを踊る「テクパラ」も普及し始め、ジュリアナ終了後は主にユーロビートのイベントでテクノが一緒にプレイされることが多かったです。

90年代後期にはヴェルファーレ中心にハイパーテクノが発信されましたが、第三次ユーロビートブームがあって、どうしてもテクノは脇役といった扱いでした。テクパラを嫌うDJも多く、やや混迷した時代だった感じです。

しかし、一部愛好家の根強い人気もあり、00年代に入るとユーロビート離れした若者とジュリアナ時代当時は小学生だったテクノに憧れる若者が中心になってブームが起きます。テクノのイベントも増え、CD「ハイパーテクノ・ミッション」シリーズがリリースされました。この頃のテクノを「ミッション系」と言ったりします。

現在、ハイパーテクノの供給は減少し、あまり新作も発表されていません。新たにテクパラが付くこともありますが、ほとんどがネット配信曲か過去の音源です。「景気が良い時はテクノが流行る」と言われますが、再びテクノが注目される日が来ることを期待します。

 
Sponsored Links
  
 
 
  

最新記事

  1. クリスマスの時期がやってきましたクリスマス・シーズンが到来し、街はどこもかしこもクリスマス色に染…
  2. ディスコ・ブームに湧いた70~80年代。次々とリリースされるディスコ・サウンドの中には「どうしてこん…
  3. ディスコ・サウンドには非常にオリエンタルな雰囲気の楽曲も多く存在します。アラベスクのように、明らかに…
  4. オールジャンルですクリスマスシーズンになると、結構ディスコ・イベントが開かれたりして、毎年ちょっ…
  5. サンプリングとは、他の楽曲のフレーズを引用してループさせたりすることで、新たに楽曲を作る手法のことで…
  6. 第二期dreamのアルバムはユーロカバー・オンリーdreamはavexが開催したオーディション「…
  7. シェリル・リン唯一のリミックス・オンリー盤シェリル・リンといえば、ダンスクラシックの名曲「Got…
  8. 女優兼アーティストであったアイリーン・キャラの名前は知らなくても、映画「フラッシュダンス」およびその…
  9. カラフルでキャッチーな曲が最近少ない最近、やたら明るく・楽しいポップな音楽が少なくなった気がしま…
  10. オリビア・ニュートン=ジョンは70年代には「I Honestly Love You(愛の告白…

ピックアップ記事

  1. アニメ・アニソンとディスコ・クラブ最近は下火になっているようですが、アニメ・アニソンをメインと…
  2. ダンス必修化平成20年3月28日に中学校学習指導要領の改定があり、武道・ダンスが必修となりました…
  3. 近年、80年代・バブルといったキーワードを頻繁に聞くようになりました。それと一緒にディスコ関連の動き…
PAGE TOP