90年代に社会現象まで発展したディスコ「ジュリアナ東京」でヒットしたテクノの名曲

日本のハードコア・テクノ

現在では細分化され、さまざまなジャンルが乱立するテクノ・シーンですが、90年代初頭はベルギーを中心にハードなテクノが流行しました。そのブームは日本にも飛び火し、伝説のディスコ「ジュリアナ東京」を起点に爆発的に広まっていきます。

日本においてハードコア・テクノは、ジュリアナ東京で扇子を片手にボディコンに身を包んだ女性が、その激しい旋律に踊り狂う現象がクローズアップされます。その現象はジュリアナ東京だけにとどまらず、全国のディスコに波及し、各メディアもこぞって取り上げました。その様子を見学するというツアーまで組まれ、ジュリアナ・テクノブームは大きな社会現象になりました。

ベルギーから発信されたハードコア・テクノの代表曲といえる「James Brown Is Dead/L.A.Style」や「Anasthasia/T-99」「Night In Motion/Cubic 22」はフロアはもとより各国のチャートを賑わし、強烈なインパクトを与えました。

その後、イタリア、イギリス、ドイツでもテクノに影響を受けたアーティストが出現。2アンリミテッドやカペラといった人気アーティストがチャートを賑わします。日本でもジョン・ロビンソンやマキシマイザー、セカンド・ファンクションなどのテクノ・アーティストが登場。和製テクノがフロアを席巻していきます。

しかし、その独特なダンスとファッションに風紀的な問題を抱えたジュリアナ旋風に警察のメスが入り、お立ち台が撤去。名物を失ったジュリアナ東京は94年にクローズします。その後はヴェルファーレを中心によりアグレッシブでハイスピードな「ハイパーテクノ」が発信され、2000年代に入ると新たに「ミッション系」と呼ばれるテクノ文化が派生しました。

近年ではバブルをネタにした芸人が現れるなど、徐々に再注目されつつあります。長引く不景気から、バブルネタはある意味タブー視されてきましたが「景気のいい時はテクノが流行る」と言われており、景気回復の予兆とも取れるかもしれません。

ということで、ジュリアナ東京時代のテクノをちょっと懐かしんでみようと思います。

ジュリアナ・テクノ(通称ジュリテク)

James Brown Is Dead/L.A.Style

weauak6rやはり、この曲のインパクトは凄まじいものでした。数々の亜製が生まれ、露骨にパクった曲も数知れず。ハードコア・テクノといえば、この曲を忘れるわけにはいきません。この曲以外にも「Balloony」もフロアでは必須の曲でした。ヴェルファーレ時代には「Got To Move」や「Magic Trip」、ミッション時代には「XXX Is Dead」などのハイパーテクノもリリースし、以外にも長く活動しています。

Anasthasia/T-99

dezktsyuxdこちらもベルギーより発信されたハードコア・テクノの代表曲。「パンチラねーちゃんジャスコの前」の空耳もおなじみで、強烈な発狂ナンバーでした。この曲もパクられまくりましたが、96年には新たに「Anasthasia ’96」がリリースされています。

Night In Motion/Cubic 22

rtsiokse本場ベルギー産のハードコア・テクノで、やはりテクノの歴史を語る上で欠かせないナンバーのひとつ。U.K.でもチャート15位をマークするなど、世界的にも注目されました。随所で「破壊的」「刺激的」と形容される、まさにハードコアを体現するような音はフロアでも大人気でした。2000年にはよりキャッチーになった「Night In Motion(K-Groove Mix)」がリリースされています。

X/Discjockey

earzjuezastjジュリアナ東京のレジデントDJだったジョン・ロビンソンについで人気の高かったDJ David “3D” Wardがマキシマイザーとタッグを組んでリリースした人気ナンバーで、当然のようにフロアでも即座に爆発。「Are U Still Ready 2 Party」も徐々に人気を獲得していきました。ミッション時代には「X(Zi zone Remix)」が制作され、再び注目を集めました。

Can’t Undo This!!/Maximizor

earjkiai64t和製テクノの代表曲とも言える大ヒットテクノ。メディアがジュリアナ東京を取り上げるとき、ほぼ確実にこの曲がBGMに使用されるため、知名度だけはバツグン。制作は星野靖彦で、当時のavexテクノ専門レーベル「D-Force」からリリースされ、その後もこのレーベルから続々とヒット曲が誕生します。

Are U Wake Up?/Starr Gazer

eazijrzlkyStarr Gazerのデビュー曲で、こちらもフロアにはなくてはならない和製テクノの名曲。冒頭の掛け声でフロアは大きく湧き上がりました。制作はマキシマイザーと同じく星野靖彦で、その後は安室奈美恵やMAX、浜崎あゆみ、V6などavexヒットアーティストの曲を手がけました。

Gonna Be Alright/2nd Funk-tion feat.Kam

eaiuw44eayラッパーのKamを迎え、ハイパー・テクノの走りとなったナンバー。こちらも日本人によるテクノで、作曲家・エンジニアの冬野竜彦が制作しています。ヴェルファーレ時代には「Keep On Trying」、ミッション時代には「Well,All Joking Asid」をヒットさせています。個人的にはラップにジョン・ロビンソン、ボーカルにユーロビートの人気アーティストのヴァージネリーを迎えた「Baby Baby」が印象に残っています。

Pumpin’/Raveman

aerue6takit同じく和製テクノのヒット曲。メンバーはt.kimuraこと木村貴志、ARTIMAGE代表のDJ GEE、US-TOMことmotsuと強力な布陣で、「Fuckin’ Serious」や「Ravenman’s Theme」など、ミーハーな曲作りで人気が高かったです。木村貴志は「Favorite Blue」やmotsuと「m.o.v.e」を結成しフロアのみならず、J-POPでも人気を博しました。DJ GEEはハウスユニット「GTS」でもおなじみ。motsuは「m.o.v.e」解散後、声優の田村ゆかりの曲にラップで参加したり、アニソンユニット「ALTIMA(すでに解散)」を結成したりとアニソン方面で知名度が高くなっています。

No Limit/2Unlimited

earuhu「Twilight Zone」や「Maximum Overdrive」「Tribal Dance」などヒットナンバーを量産したベルギーのテクノユニット。この「No Limit」はU.K.チャート1位を獲得し、ヨーロッパを始めとして日本でもヒットしました。2000年にリリースされた「No Limit(Red Monster Remix)」も話題になりました。

Injected With A Poison/Praga Khan feat.Jade 4 U

sri6ws80年代のニューウェーブ・ブームの時代から活動し「ベルギーダンスミュージックの高僧」と呼ばれたPraga Khanとソウル・パンク・ジャズと様々なジャンルを歌いこなし「ニュービートの女王」と呼ばれたJade 4 Uの二人が送り出した強烈なインパクトを残すハードコア。98年にはトランステイストの強い「Injected With A Poison ’98」がリリースされました。コンビとしては「Rave Alert」などのヒットや、ジョン・ロビンソンのデビュー曲に参加したりもしています。

Going 2 Dance/trf

erazit7xols言うまでもなくJ-POPでも大きな成功を収めたtrf(TK Rave Factory:もちろん、小室哲哉がプロデュース)のファーストシングル。和製テクノの中でも日本人を全面に押し出したアーティストは当時としては異色でした。フロアではStarr GazerによるRemixが大人気でした。セカンドシングル「EZ DO DANCE」は現在でもテクノイベントでかかり続ける名曲で、ダンスシーンのみならずカバー曲がテレビアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」のOPで使用されるなど、様々な方面で今なお人気があります。

To Be Free/John Robinson feat.Praga Khan & Jade 4 U

wuayrs6oi前出のプラガ・カーンとジェイド 4 Uの2人が参加したジョン・ロビンソンのデビュー曲。ジェイド 4 Uの力強いヴォーカルが強烈なインパクトを残すテクノナンバーであり、やや陰が薄かったジョンですが、この後も「Jealousy」「Keep On」「Tokyo Go!」などのヒット曲をフロアに送り続けました。

Tokyo Go!/John Robinson

arezujkry6aszそして、やはり外すことのできないジョン・ロビンソンのTokyo Go! ジュリアナ時代からヴェルファーレで開催された「Tokyo Go Night」、現在のディスコ・テクパライベントまでこの曲は外せないといった感じでプレイされています。96年には当時話題になったU.K.のムーヴメント「Happy Handbag」にリメイクされた「Tokyo Go!(Hands In The Air Mix)」がリリース、そして2016年には自身によるRe-Editが発表されました。

America:What Time is Love?/The KLF

erzajkilkzr無許可サンプリングなど奇行の多さで知られるKLF。88年にリリースした「What Time is Love?」を元ディープ・パープルのグレン・ヒューズを加えてアレンジした「America:What Time is Love?」がU.K.で4位をマーク。日本でもヒットしました。1997年には「2K」名義で「Fuck The Millennium(日本では『***k The Millennium』と伏せ字で紹介されてました)」をリリースしています。

Love Power/Gener8

erdsyrtaws当時はデビューシングルの「Unity」がヒットしていましたが、その自身の曲を大胆にもパクるという離れ業をやってのけ、ジュリアナ後期からロングヒットを飛ばしたナンバーです。ミッション時代にはリミックスチーム「New Generation」によるリミックスも制作されました。後にChannnel Xの「Take It To The Top」をパクった「Boom Boom Down」がヒットした時も同様に、「Doom Doom Doom Doom」という露骨な曲を出しています。

 
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