自分は以前、アニソンやボーカロイド・アイドルなどのサブカルチャー系のクラブイベントでVDJをしていたことがあります。VDJとはMP4などの動画フォーマットでDJをする人のことで、DJとVJが別なことが多いアニクラなどのサブカル系クラブイベントでは珍しいかもしれません。
アニクラなどでは、やはり映像がなくてはならないものでして、フロアの盛り上がりを左右する大きな要素の一つです。DJの選曲によってはVJが映像を出せないといったことがありますが、VDJだとどんなマイナーでマニアックな曲でも問題ないという利点があります。
映像があることで、曲は知らなくても「このアニメの曲なんだ」「このアーティストの曲なんだ」というのがわかり、フロアでも良好な反応があったりするのがいいですね。
お品書き
アニクラの現場
アニクラの現場というものは基本的にアンセム主義で、お客さんも自分が好き・知っているという曲でしか盛り上がりません。
でも、クラブっていうには新しい音楽を発見できる情報発信基地なのです。ということで、アンチアンセム主義のDJも少数ですがいたりします。
自分が英語のアニソンオンリーのセットをプレイしたときも、フロアは沈黙でしたが後で理解を示してくれるDJがいたりと心強かったですね。
そういうDJが新しい時代を作ってくれると信じています。
ということで、現場視点でフロアで絶妙に反応があった曲をセレクトしてみました。ややマイナーな選曲でメジャーな楽曲はあまりないかもしれませんが、もし気になる曲があったらぜひチェックしていただけるとうれしいです。
元VDJが選ぶフロアで反応があったアニソン・ゲーソンなど名曲30選
1:光と影を抱きしめたまま/田村直美
ご存知、魔法騎士レイアースからこの1曲。レイアースの楽曲だとやはり「ゆずれない願い」がアニクラではプレイされることが多いのですが・・・「光と影を抱きしめたまま」はBPM105とかなり遅い部類の曲なので、DJ的にプレイしにくくアニクラではあまり聞かない楽曲かもしれません。
なかなかプレイされないからこそ、この曲を聞きたいという人も多いわけで、かなりフロアでは良好な反応があった1曲として記憶に残っています。
2:The Secret/Key of Life
小田和正の「ラブストーリーは突然に」をサンプリングした名曲「Love Story〜時をこえて今も」など、J-POP界にサンプリングを持ち込んだKey of Life。そんなKey of LifeのCDに収録されている「The Secret」は「ルパン三世のテーマ」をサンプリングした隠れた名曲。
この曲をプレイすると最初はフロアが静まりかえるのですが、徐々にサンプリングネタがわかってくるとアラフォーあたりのお客さんが盛り上がり始めます。古めのアニソンに流れを持っていきたいときなどに重宝しました。
3:Fallin’ in or Not/中林芽依 feat.SEAMO
ボーカルを聴いて「これは!?」という反応を見るのが面白い1曲。中林芽依はいまやアニソン界でも有名なmay’nのデビュー当時の名称です。当時から変わらぬ歌唱力に脱帽。
アニソンとか全く関係ない曲ですが、マクロスFが流行っていたとき「おまえら好きなmay’nの曲じゃねぇか!」といいながらプレイするのが楽しかったです。
4:ROCK IT DOWN(Favorite Blue DIGI-ROCK MIX English Ver.)/m.o.v.e
こちらもアニソンと関係ない曲ですが、頭文字Dなどのアニソンでおなじみのm.o.v.eのデビューシングル。しかも、レアな英語バージョン。
この曲から無理やりALTIMAの「CYBER CYBER」に繋げると、かなり大きな反応がありました。うん、やっぱりmotsuさんのHYPER TECHNO RAPはかっこいいですね。はやく、m.o.v.eとALTIMA復活してくださいお願いします。
5:trust in you/伊藤静 & こやまきみこ
「RADiOティンクル☆くるせいだーす」のテーマソングで、楽曲はfripSideが担当しています。アニソンではハイパーな曲が多いfripSideですが、非常にポップで明るい楽曲となっています。
伊藤静 & こやまきみこのおなじみのコンビということで、この曲をプレイするときはゾイドジェネシスの「ありのままでlovin’U/レ・ミィ×コトナ(CV:こやまきみこ&伊藤静)」をセットでプレイしていました。
個人的に人生の名曲TOP3に入るナンバーなので所構わずプレイしていましたが、意外と反応してくれる人がいて嬉しくなりました。そんな思い出の楽曲。
6:GO→Love & Peace/彩音
根強い人気を誇るネプテューヌシリーズより「ネプテューヌmk2」のエンディングテーマ。哀愁漂うシリアスな楽曲の中、様々な名作ゲームのパロディが登場するEDがなんとも絶妙でした。「これアイスクライマー、これロードランナー、これ燃えプロ、これチャレンジャー・・・犯人はラム!」なんてMCしながらプレイすると盛り上がります。
アニメ版ネプテューヌでも3~4話のEDで使用されています。現場では「ネプテューヌ☆サガして」ばっかりプレイされていましたが、自分はこの曲一択でした。間違いなく名曲。ゲーソンでもアニソンでも使える汎用性の高い1曲です。
7:未来/Kalafina
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語」の主題歌であるKalafinaの「ひかりふる」のカップリング曲として収録されたナンバー。通称「マミさんのテーマ」として人気のBGM「Credens justitiam」に歌詞をつけて再構築されたのが、この「未来」という曲です。
当時、魔法少女まどか☆マギカはアニクラでも猛威を奮っていましたが、この曲をプレイするDJはあまりいませんでした。とあるイベントで「コネクト」「Magia」「ルミナス」「ひかりふる」とまどマギ楽曲が大量にプレイされたとき、自分が最後にこのナンバーをプレイしたところ「この曲を待っていた!」と一人のコスプレイヤーさんに声をかけられました。そして「次は巴マミのコスプレで来るから!」とイベントでは仲良くさせていただくことに。
こういった楽曲はフロアがクールダウンすることが多いですが、固定ファンを掴むのにDJとして重要な要素でした。このナンバーもそんな一部の人を狙い撃つキラーチューンとして重宝しました。
8:愛よりも激しく、誰よりも愛しく(MOVE MIX English Ver.)/Favorite Blue

奥浩哉のマンガ「変」のテレビドラマ版の主題歌だったFavorite Blueの「愛よりも激しく、誰よりも愛しく」。マンガ原作だからサブカル系イベントでもいいやろ! と強引にプレイしてました。オープニングがインパクトあります。
古くはユーロビートのイベントでプレイされ、現在ではハイパーテクノとしてユーロ/テクノ系のイベントでは根強い人気のある楽曲。もちろん、パラパラもついていています。元々、アニソンイベントとユーロのイベントは密接な繋がりがありますので、意外とこの曲の振り付けを踊れる人が多いんですよね。
英語バージョンも存在しており、こちらはアナログのみの限定収録ナンバーでした。ボーカルはのちにGTSと組んでチャカ・カーンの名曲「Through the Fire」のハウス・カバーをヒットさせたメロディ・セクストンが担当しています。m.o.v.eやALTIMAで活躍したMOTSUさんもラッパーとして参加していたRAVEMANのボーカルとしてもおなじみですね。
9:Dark Side of the Light/飛蘭
瀬川はじめのマンガを原作とするTVアニメ「喰霊-零-」は、オープニングテーマである茅原実里のパラロスこと「Paradise Lost」が長い間定番曲として人気でした。
イメージソング集「百合ームコロッケ」に収録された「Dark Side of the Light」は飛蘭(現在はFaylanに改名)によるナンバーで英語曲です。アニメのみに登場するオリジナルキャラクター「防衛省・超自然災害対策本部・特殊戦術隊・第四課(特戦四課)」の挿入歌として第1話で流れていますが、同じ世界を共有する「東京ESP」でも同じく特戦四課が出る場面で使用されました。
楽曲のかっこよさ、「喰霊-零-」でも「東京ESP」でも使える汎用性の高さでプレイに幅が出る1曲でした。どちらのPVを出すかで反応も変わるので面白かったです。
10:code break/Lotus Juice
このナンバーは佐島勤によるライトノベル「魔法科高校の劣等生」のアニメ版で使用された挿入歌です。Lotus Juiceはペルソナ関連の楽曲で有名ですが、こちらでも印象深いナンバーを残しています。第15話「九校戦編Ⅷ」のモノリス・コードでのBGMに使用されました。「魔法科高校の劣等生 オリジナルサウンドトラック 1」に収録されています。
ラテン・グルーヴィーなパーカッション、トライバルなリズムのイントロからして一転、アップテンポなEDMに突入するガチで踊れるダンス・ナンバーです。「Rising Hope」や「grilletto」は言うまでもなく人気でしたが、結構この曲が耳に残っているという人が多く、問い合わせが多かった1曲でした。
11:real Emotion (English Ver.)/倖田來未
英語の曲が多いな自分・・・ということで、英語楽曲オンリーのセットも組んだことがあるわけでして、そんなセットリストの中でもお客さんじゃなく、他のDJから反応があった1曲。
「real Emotion」はPS2「FINAL FANTASY X-2」のオープニングテーマとして使用された楽曲で、サブカル関連のイベントでもよくプレイされるナンバーです。海外版ではSweetboxのボーカリストとして参加していたJade Villalonが英語版「real Emotion」を担当していますが、倖田來未本人による英語カバーも存在しています。
7枚目のシングルである「real Emotion/1000の言葉」にはこの英語版「real Emotion」は収録されておらず、8枚目のシングル「COME WITH ME」のカップリング曲として収録されました。ということで、意外と存在を知らない人が多いんですね。ということで、ゲーソンDJの人からよく聞かれた1曲でした。
12:私がオバさんになっても/鈴木このみ
オリジナルは言うまでもなく森高千里の名曲で、これを第5回全日本アニソングランプリでグランプリに輝いたアニソン歌手「鈴木このみ」がカバーしたおっさん受けのよい1曲。2枚目のオリジナルアルバム「18 -Colorful Gift-」に収録されています。
若い子はトラックメーカーの「Tofubeats」のナンバー「Don’t Stop The Music」で森高千里がボーカルを担当しているので、こちらで知っているかもしれません。beatmania IIDXにも収録されていたので音ゲー好きな人を中心にいい反応があります。
13:エレクトリック・ラブ (802P* Re:Edit)/八王子P feat.初音ミク
ボカロ関連で八王子Pのナンバーは、やはりフロアには欠かせない音ですね。定番のエレクトリック・ラブは様々なリミキサーによるREMIXが存在しますが、何を間違ったのか八王子P本人が歌ってみたという1曲。
一瞬「誰だよ」という空気がフロアに流れるんですが「本人だよ」というと空気がまた変わったりします。
14:Distance(Special Full Version)/青山操
大都技研のパチスロ「押忍!番長」で有名な楽曲です。公式のパラパラがついており、ユーロビートのイベントでよくプレイされていましたが、トランスコンピレーションに多く収録されたことからトランスやテクノのクラブイベントでも頻繁にプレイされました。
アニソンなどのサブカル系イベントでもよくプレイされ、一部の客が突如円陣を組んで踊りだし(通称ミステリーサークル)プレイしたDJが驚くという光景も見られました。
ユーロビート・テクノ・トランス・J-POP・アニクラと様々なジャンルのクラブイベントでプレイされた楽曲というのも非常に珍しいでしょう。ちなみに、オリジナルとトランステイストの強い「Distance -In Your Love-」では振り付けが違います。どちらも名曲ですが、やはりフルバージョンが人気高かったですね。
15:moment(B4 ZA BEAT Remix)/Vivian or Kazuma
「機動戦士ガンダムSEED」の第二クールOP。ビビアン・スーとSIAM SHADEの遠藤一馬によるユニットということで話題になりました。
この楽曲は伝説的REMIX「TRY ME 〜私を信じて〜 (B4 ZA BEAT REMIX)/安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S」でおなじみのリミックスチーム「B4 ZA BEAT」によるリミックス。当時、ユーロビートイベントでも前OP「INVOKE -インヴォーク- /T.M.Revolution」にパラパラがついて踊られていたため、クラバー達はユーロビートで来るのではないかと予想していました。しかし、予想を裏切りトランスにリミックスされダンス&アニメ好きのファンをいろんな意味で驚かさたものです。
当時、アニソンはユーロビートなどのクラブイベントでプレイされており、クラブテイストの強いリミックスが多く製作されました。しかし、純粋にアニメ・アニソンが好きという人にはいい評価がつかなかったのもまた事実。
しかし、アニクラ文化が根づいた昨今、トランス要素を含むアニソンも多くなってきたことから、このリミックスも自然にフロアに受け入れられるようになりました。ようやく時代が楽曲に追いついたという感じです。
16:Little Busters!(livetune Remix)/Rita
オリジナルはKeyが制作した恋愛アドベンチャーゲームのOPですが、アニメ化されたことで当時アニクラでも頻繁にプレイされたRitaの「Little Busters!」。
様々なメディアミックスで息の長いコンテンツとなっているリトバスですが、こちらはkz主催による「livetune」によるリミックスです。初音ミクなどボーカロイドコンテンツで人気のあった「livetune」ですが、このリミックスを知っているという人は案外少なく、フロアではいい反応がありました。
美少女ゲームオンリーのリミックスCD「SUPER SHOT2 -美少女ゲームリミックスコレクション-」に収録されています。
17:BOY MEETS GIRL(DA! DA! DA! REMIX)/TRF
川村美香の漫画「だぁ! だぁ! だぁ!」が原作、NHK-BS2「衛星アニメ劇場」で放送されたアニメ版のEDとして採用されたのが、TRFの「BOY MEETS GIRL」でした。
「BOY MEETS GIRL」は言うまでもなくTRFの代表曲の一つ・・・ですが、最近の子は知らないですよね。「EZ DO DANCE」も「Prizmmy☆」のナンバーとして覚えてるって人も多いでしょう。
そんなTRFの「BOY MEETS GIRL」もリミックスという形でアニソンになっていますが、意外とYUKIのボーカルが流れるとフロアに動揺が走るんですよね。
18:SPiCa HPT -ReACT- (CleanTears Remix)/GARNiDELiA
ボカロファンには「とくP」として知られる「GARNiDELiA」が同人作品としてリリースした「ONE」に収録。「ARiA」「blue bird」と並び、とくPのボカロ代表曲として知られます。「GARNiDELiA」ではキルラキルの「ambiguous」や魔法科高校の劣等生の「grilletto」とアニソン方面でも有名でしょう。
リミックスはトランス系の楽曲を得意とする「CleanTears」で、こちらも数々のミクトランスナンバーでおなじみですね。
オリジナルは初音ミクが歌ってますが、こちらはMARiAがボーカルなのでボカロ楽曲というのはアレですが、ボカロファンにもアニソンファンにも受けのいいナンバーでした。
19:BRAND NEW WORLD(DJ TURBO RAISE YOUR HANDS MIX)/GTS feat.Melodie Sexton
「THROUGH THE FIRE」「TAKR ME UP TO HEAVEN」「TURBO’S PARADISE」「I STILL BELIEVE」など、カバー・オリジナル問わず数々のハウスヒット曲をフロアに送り込んだDJユニットGTS。ということで、この曲はガチなハウスナンバーです。
このリミックスは音楽ゲームの「ビートマニア 4th MIX」に収録されているので、古くからの音ゲーファンの記憶にあるかもしれません。
ビーマニに収録されていることを知らない人も多いですが、意外と反応があって曲は知っているという人が多いんですよね。まさに名曲です。
20:EVERYTHINGS GONNA BE ALRIGHT/JOHN ROBINSON
「TOKYO GO!」でおなじみのジョン・ロビンソンの人気ナンバーで、現在でもユーロ・テクノ系のイベントでプレイされている定番のHYPER TECHNO。
こちらも、実はゲーソンなんですよね。PS1でリリースされたDJシミュレーション「DJ WARS」のテーマ曲でした。
唐突にゲーム画面と一緒にこの曲がプレイされると、曲を知っている人はめっちゃ驚きます。知らない人はドン引きですが。
21:Close To Your Heart(VIVA RINA Q MIX)/愛内里菜
愛内里菜のアニソンといえば名探偵コナンで採用された「恋はスリル、ショック、サスペンス」がおなじみですが、メジャーデビュー曲の「Close To Your Heart」もアニソンでした。アニメ「モンスターファーム〜円盤石の秘密〜」のオープニングとして採用されています。
インディーズ時代に「垣内里佳子」という名前でユーロビートの名曲「DESPERADO」をカバーしており、当初からユーロビート路線のアーティストでした。ということで、クラブではこちらのリミックスがプレイされ、パラパラも浸透していました。
アニソンイベントよりもユーロビートイベントで長らく親しまれたナンバーであり、この曲がアニソンだと知る人も意外と少なかったりします。
22:夢見るままに恋をして/橋本みゆき
ぱれっとから発売された恋愛アドベンチャーゲーム「ましろ色シンフォニー」は、テレビアニメにもなっているのでそれなりに知名度の高い作品です。
この楽曲はPSP版のOPであり、「シンフォニック・ラブ/橋本みゆき」や「Authentic symphony/ちょうちょ」など他の楽曲にくらべると知っているという人は少ないかもしれません。
しかし、この次に紹介するナンバーと繋げると反応が違います。
23:√HAPPYEND/逢坂大河(CV:釘宮理恵),櫛枝実乃梨(CV:堀江由衣),川嶋亜美(CV:喜多村英梨)
竹宮ゆゆこによるライトノベル「とらドラ!」はアニメ化もされ、こちらも非常に人気の高い作品となっています。OPの「プレパレード」「silky heart」、EDの「バニラソルト」「オレンジ」はアニクラでも定番中の定番です。
さて、こちらはベストアルバムに収録された新曲なのですが・・・「夢見るままに恋をして」にめっちゃそっくりですよね。
どのような判断をされるかは、フロアのみなさんにおまかせします。
24:優しい嘘/samfree feat.GUMI
2015年に亡くなられたsamfreeさんですが、「ルカルカ★ナイトフィーバー」や「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」をはじめとしたユーロビート系のサウンドが高い人気を得ていました。「踊ってみた」「歌ってみた」とよくマッチングしていましたからね。
そんなsamfreeさんがA-ONEが展開する東方アレンジコンピレーション「TOHO EUROBEAT」にも楽曲を提供しています。samfreeさんと東方アレンジというのは意外性があり、コンピレーション中唯一のボーカロイド(GUMI)楽曲ということでも異彩を放っていました。
原曲は東方紅魔郷の「亡き王女の為のセプテット」で、非常にユーロビートとも相性のいい楽曲でした。ボカロ系イベントでプレイするとかなりおもしろい反応が見られました。
25:Princess “L”/samfree feat.Lily
こちらもsamfreeさんのナンバー。イケイケなユーロビートの多いsamfreeさんでしたが、この楽曲はTIME RECORDSの歌姫「SOPHIE」や「VANESSA」を彷彿とさせる哀愁ユーロということで非常に珍しいのではないでしょうか。今までのsamfreeさんの印象とかなり違いがあり、本当にどんだけ引き出しがあるんだと感心せざるを得ませんでした。
楽曲はクラブを意識したNON-STOP MIXのコンピレーションに収録されたため、フルバージョンで聞きたいという普通のボカロファンから批判が多かったです。しかし、この楽曲だけでも聞く価値はあるでしょう。
ボカロ界隈でも極めて少ないガチ哀愁ユーロということでフロアでも注目されました。
26:キラキラシューティング/Daisy×Daisy with らっぷびと feat.SEXY-SYNTHESIZER
FAIRY TAILのOP、特にAnother Infinityと組んだ「永久のキズナ」がフロアでも人気だったDaisy×Daisyのナンバー。ラップにはアンセム「Like! Like! Like!(PandaBoY Remix)」でおなじみのらっぷびとを迎え、バリバリのチップチューンが展開されます。
意外にもかつて8-bitゲーム機に慣れ親しんだおっさんからの受けがいい曲でした。ピコピコサウンドが気持ちいい楽曲です。
27:Nervous Sightseeing/TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
「トリニティセブン」のED曲を担当したTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDによる劇中曲。最終話の冒頭で流れ、Twitterで石川智久による解説があったことでも話題になりました。
第1~3話のED「BEAUTIFUL≒SENTENCE/メイガス・トゥー[浅見リリス(CV:原由実) & 神無月アリン(CV:内田彩)]に似ていますが、ややBPMがゆったりしており、ボーカルがTECHNOBOYS P.G.による男性ボーカルになっています。
歌詞も英語になっていて「BEAUTIFUL≒SENTENCE」よりも「踊る」ことが意識されたナンバーになっており、フロアで聞き比べると面白いです。
28:Transfer/livetune adding 中島愛
様々なボーカリストをゲストに迎えた「adding」シリーズ第一弾で、AC「ガンスリンガー・ストラトス」のテーマ曲でした。当時絶頂だった中島愛をゲストボーカルに迎え、持ち味のエレクトリックなサウンドとポップさが絶妙にマッチしたフロア受けのいい曲でした。
少々ベタな曲ですが、アニソン以外でアニクラで長らくプレイされた曲というのも少ないんじゃないかなーということで。PVもいい感じでした。
29:SM判定フォーラム/青鬼院蜻蛉(CV:杉田智和)
藤原ここあのマンガ「妖狐×僕SS」のアニメ版EDでひときわ異彩を放った問題曲。タイトルからしてヤバいね。「家畜どもが集まって~」と曲が流れるとフロアは発狂でした。
なぜか自分の関わっていたイベントではプレイされまくって鉄板曲として盛り上がっていました。どうしてこうなった。「○便器! ○便器!」あたりの盛り上がりは異常。やっぱり、アニクラはHENTAIがいっぱいだね!
30:パーティーは終わらない/田村ゆかり feat.motsu from m.o.v.e
田村ゆかりのベストアルバム「Everlasting Gift」に収録。フロアでは鉄板の「ゆあみ」こと「You & Me」以来となるmotsuをラップに迎え、アップテンポなパーティーチューンが展開されます。
「パーティーは終わらない」のタイトル通り、現場では必ず最後にプレイしていました。みんなで「ドンパン」やって楽しめたVDJで一番思い入れのあるナンバーでした。