オープニングを飾るのは「MAXX」の大ヒット・ユーロダンス・ナンバー。U.K.ではチャート4位まで上昇し、ヨーロッパ各国でも軒並みチャート上位に。ラガラップを取り入れたユーロダンスは、この頃のトレンドでした。

「Money Money Money」やMAXもカバーしていた「Love Love Fire」のヒットで知られるロクサーヌ。avexといえば、やはりユーロビートも欠かすことができません。

「Ooh I Like It」「Make Me Work」などのヒットで知られるジョニーLのアシッド・トランス。アナログではB面ながらクラブ中心にヒットしていましたが、ディスコにもこの手のアシッドを持ち込もうとしたのはすごいですね。

「DJ Zorro」のデビュー・ナンバーで、空耳が印象的でロングヒットしたハイパー・テクノ。ミッション時代の2001年にリミックスチーム「Euro Tech」によるリミックスが製作されています。

ラガラップをフィーチャーしたトライバルなハウスで世界を席巻したリール・2・リアルの特大ヒット。アニメ映画やゲーム「フォートナイト」のエモートで起用されるなど、現在でも強い影響のあるナンバーです。

U.K.チャートでは最高位54位と振るわなかったものの、ヴェルファーレではCMソングに起用されるなど初期のヒット曲でした。「Velfarre Vol.1」にも収録され、ジョン・ロビンソンのMCの印象も強いです。

「Alles Naar De Kl--te」の強烈なインパクトのあるジャケットが大きな注目を集めたガバ（ロッテルダムテクノ）のプロジェクト。EP「Hardcore」に収録され、彼らにしては大人しいサウンドなので初心者向けの1曲でした。

マイアミ・ベース・アーティスト「Half Pint」のセカンドアルバム収録曲でベース要素の少ない曲をHip-Hopとしてチョイス。当時Hip-HopやR&Bは大手レーベルの寡占でしたので、苦し紛れの選曲というのが伝わってきます。

U.K.の伝説的なトリップホップ・レーベル「Mo Wax」よりアシッドジャズ・アーティスト「The Federation」のファーストシングル収録曲。ヒットしたトリップホップ「Life So Free」よりもジャズ的なアプローチが強いナンバー。

avexと契約後リリースされた4枚目のアルバム「Real Life」よりリードシングル。チャカ・カーンのカバーで、U.S.ダンスチャート首位に輝く大ヒットナンバー。「Love To Infinity」のリミックスも人気でロングヒットしました。

80年代のユーロビート・サウンドで、これらのジャンルが「Hi-NRG」と呼ばれるようになったほど世界的には大ヒットしたナンバーです。哀愁を帯びたシンセに、アナログ的な温かみのあるサウンドが今のユーロにない特徴でしょう。