アラフォーのおっさんとしては、やはり青春時代に聞きまくった・踊りまくった・ディスコ/クラブで弾け飛んだアーティストとして「TRF」は欠かせない存在でしょう。
名曲「EZ DO DANCE」で注目を浴び、「survival dAnce 〜no no cry more〜」でついにオリコン1位を獲得。3ヶ月連続リリース企画としてトップバッターの先陣を切った「CRAZY GONNA CRAZY」、続いてリリースされた「masquerade」「Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜」、そして「BRAND NEW TOMORROW」で4作品連続1位という偉業を達成します。
その後、活動休止などもあって人気は落ち着いた感じがありますが、日本の代表的ダンスグループとして確固たる地位を築いているといっていいでしょう。
2012年にはダイエットプログラム「EZ DO DANCERCIZE」シリーズで、「EZ DO DANCE」を筆頭に数々の名曲を使用したエクササイズDVDが発売されて大ヒットしました。
TRF イージー・ドゥ・ダンササイズ EZ DO DANCERCIZE TRF-WS01【正規品】
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第一弾は「EZ DO DANCE」「Survival dAnce 〜no no cry more〜」「BOY MEETS GIRL」「寒い夜だから…」、第二弾は「Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜」「masquerade」「CRAZY GONNA CRAZY」とやはりかつての名曲が使用され、人気と楽曲の底力を証明しました。
はやり、TRFの音楽って「踊って楽しい」んですよね。
しかし、最近の若い人には「EZ DO DANCE」や「BOY MEETS GIRL」「CRAZY GONNA CRAZY」の楽曲はアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」でカバーされた「Prizmmy☆」の楽曲という認識があったりします。
TRFを知らない世代がこれらの名曲を楽しんでいる・・・まぁ、時代は移り変わるものですが、それではいかん! ということで、TRFの名曲を見てみたいと思います。
TRFとは
TRFとは、1993年に小室哲哉のプロデュースでデビューした日本人による本格的ダンスユニットです。主要メンバーは元「JG’s」のDJ KOO、メインボーカルのYU-KI、ダンサーであるSAM、ETSU、CHIHARUの合わせて5人。
TRFは「TK RAVE FACTORY」の略称で、当時ディスコ「ジュリアナ東京」を中心に日本で猛威を奮っていたテクノ/レイブサウンドを取り入れたアーティストでした。
当初は小文字で「trf」と表記されていましたが(一部ディスコ系コンピレーションでは「TK RAVE FACTORY」と表記)、1996年にリリースされたシングル「Hey! Ladies & Gentlemen」より大文字で「TRF」と表記されるようになりました。
デビューシングルである「GOING 2 DANCE」はディスコを中心にプロモーションされパワープレイを獲得、アンダーグラウンドでTRFの認知度を高めます。そして、続く「EZ DO DANCE」でブレイク。次々とヒット曲を生み出し、CD総売上枚数1000万枚を当時史上最短で達成しました。
TRFの名曲
GOING 2 DANCE
当時、ディスコでもよくプレイされたジュリアナテクノ時代の名曲。特に「GOING 2 DANCE(STARR GAZER MIX)」はプレイされまくりました。この曲で踊りまくったという人も多いでしょう。
このアーティストがよもや日本レコード大賞を受賞するビッグアーティストに化けるなど、当時フロアで踊ってた人は想像できたでしょうか。
90年代のサウンド中心のディスコイベントでもよく聞きますし、テクパラも付いているのでユーロ/テクノ系のイベントでも未だにプレイされている名曲です。
HYPER TECHNO MIX
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EZ DO DANCE
1stアルバム「trf 〜THIS IS THE TRUTH〜」ではレイヴ系アーティストとしてテクノサウンドが全面に押し出されていましたが、2ndシングルである「EZ DO DANCE」はテクノをボックボーンにしながらもアッパーフィールドに向けたポップ性の高いサウンドになっています。
当然、フロアでも人気でしたが、徐々にJ-POPシーンでも浸透し、ロングセラーとなりました。TRFといえばこの曲を最初に挙げる人も多いでしょう。
妖怪ウォッチでおなじみだったDream5が2012年に、プリティーリズムから生まれたPrizmmy☆が2013年にこの曲をカバーしています。アニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」ではこのカバー曲がオープニングで使用されました。
EZ DO DANCE
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survival dAnce 〜no no cry more〜
「EZ DO DANCE」の大ヒット以降、「愛がもう少し欲しいよ」「Silver and Gold dance」「寒い夜だから…」とシングルをリリースし、このナンバーでシングルチャート1位を獲得。ドラマ「17才-at seventeen-」の主題歌に起用され、大ヒットとなりました。
ヒットした割には他の曲よりも影が薄い感じですが、フロアでは長らく人気を保った曲です。当時、通っていたディスコイベントでは必ず「GOING 2 DANCE」「EZ DO DANCE」「survival dAnce 〜no no cry more〜」のメガミックスでプレイされ盛り上がっていました。
テクパラも付いているので、ユーロ/テクノ系のイベントでは今でもたまにプレイされたりします。振り付けも楽しい曲でした。
survival dAnce ’no no cry more’
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BOY MEETS GIRL
「survival dAnce 〜no no cry more〜」の翌月にリリース。1位には届かなかったものの、こちらもロングセールスを記録し、ミリオンセラーとなっています。
振り付けもあるのでフロアでも聞くことはありましたが、どちらかというとディスコよりもカラオケなどで一般層によく親しまれた曲ではないでしょうか。「EZ DO DANCE」に次いでよくカバーされる楽曲です。
アニメ「だぁ!だぁ!だぁ!」でリミックスがエンディングテーマに起用されたり、Prizmmy☆によるカバーが「プリティーリズム・レインボーライブ」でオープニングテーマになるなど、アニメとも関連性の高い楽曲でした(特に「BOY MEETS GIRL(DA! DA! DA! REMIX)」はアニソンDJやってたときお世話になりました)。
「VELFARRE vol.2」では「BOY MEETS GIRL(12″ FORTZA MIX)」というヨーロピアンダンス色を濃くした未発表バージョンが収録されています。
BOY MEETS GIRL
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寒い夜だから…
TRFの冬の代表曲といえる名曲。こちらもTRFの楽曲の中で人気・知名度ともに高いナンバーではないでしょうか。カラオケやスキー場など、今でもよく聞く曲です。ディスコでは英語バージョンの「SAMUI YORU DAKARA(EURO-HOUSE MIX)」がよくプレイされていました。
様々なアーティストによってカバーされており、「dream」や「Dream5」といったavex系アーティストの他にも中川翔子や德永英明らによってもカバーされています。
「avex DANCE X’mas」では小室哲哉自身がプロデュースしているインターナショナルプロジェクト「EUROGROOVE」によって英語カバー(曲のタイトルは「WISHING YOU WERE THERE」)されています。
寒い夜だから・・・
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CRAZY GONNA CRAZY
1995年1月1日にリリースされ、3ヶ月連続リリース企画のトップバッターとして発表されたナンバー。TRFの楽曲の中でも一番売れた曲です。
従来のテクノ系シンセサイザー音がなく、非常に軽快でポップなダンスサウンドになったことから、現場ではあまり聞くことはありませんでした。J-POP系のイベントでは今でも人気は高いです。
「プリティーリズム・レインボーライブ」でPrizmmy☆によるカバーがOPとして使用され、スピンオフ劇場アニメである「キンプリ」こと「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」ではキャラクターソングとして一条シン (CV:寺島惇太)&如月ルヰ (CV:蒼井翔太)にカバーされています。
CRAZY GONNA CRAZY
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masquerade
3ヶ月連続リリース企画の2番手。前作「CRAZY GONNA CRAZY」に次いでシングルチャート1位、ミリオンセラーを達成しています。ロックテイストが強いダンスナンバーで、ややダークな雰囲気がこれまでのTRFにない印象を与えました。
歌詞の「落ちるシャンデリアに・・・」は、六本木に存在したディスコ「トゥーリア」で発生した照明装置の落下事故「六本木ディスコ照明落下事故」をモチーフにしていると言われています。この事故を風化させてはいけないと、フロアがクールダウンしてでもこの曲をかけ続けたDJがいたことを記憶しています。
masquerade / Winter Grooves
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Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜
3ヶ月連続リリース企画のラスト。「masquerade」から一転し、フィラデルフィア・ソウル系のアメリカン・テイストな曲調に変更され、明るく楽しく踊れる楽曲となっています。
ウルフルズのトータス松本がこの曲からヒントを得て名曲「ガッツだぜ!!」を作り、ウルフルズがブレイクするきっかけともなりました。
「VELFARRE vol.3」に「Overnight Sensation」収録された際、この曲から「SAVE IT TILL THE MORNING AFTER/SHUT UP AND DANCE」に繋がっているところが興味深いです。冒頭に「SHUT UP AND DANCE」というフレーズが出てきますが、アーティスト名にかけたのか、それとも偶然か・・・気になるところ。
Overnight Sensation
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BRAND NEW TOMORROW
前作「Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜」から間を置いてリリースされた11枚目のシングルで、こちらもシングルチャート1位を記録しています。
サウンドは前作を踏襲するソウルフルなダンスサウンドで、しばらくこの路線が続きます。
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DESTINY TO LOVE(Real tonight Mix)
2ミリオンを達成した大ヒットアルバム「dAnce to positive」に収録されたナンバーのリミックスバージョンで「hyper mix 4」に収録されています。
ソウル系のアメリカン・テイストな曲調を取り入れ、従来のヨーロピアン・テイストが無くなったことから、テクノ/レイブ時代からのファンからは否定的な声が多かったのも事実。
そんな楽曲を従来のヨーロピアン・ダンス・サウンドでリミックスした「DESTINY TO LOVE(Real tonight Mix)」は、通好みの隠れた名曲として愛されました。
リミックスはカイリー・ミノーグやデッド・オア・アライブ、バナナラマといった数々のユーロビート・アーティストを全世界的ヒットに押し上げたプロデューサー・チーム「PWL」に所属していたエンジニアであるデイヴ・フォード。
hyper mix 4
- trf,小室哲哉,久保こーじ
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ENGAGED
dAnce to positive
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アルバム「dAnce to positive」に収録されたナンバー。
同時期に発売された小室哲哉がプロデュースするインターナショナル・プロジェクト「Eurogroove」のアルバム「EUROGROOVE #3」に、英語バージョンである「THE WINDSONG」が収録されておいます。
当時、ヨーロッパで主流であった「EURODANCE」を日本人の感覚で咀嚼し、再構築した「EUROGROOVE」と、アメリカン・ソウル・サウンドに転向したTRFの解釈の違いを聴き比べてみるのもおもしろいと思います。
dAnce to positive (マスターピース・シリーズ)
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LEGEND OF WIND
TRFの17枚目のシングル。
「TRF=ダンス」というイメージを覆すゆったりとしたバラードの曲調で、逆に新鮮な印象がありました。
この曲はかの名曲「BOY MEETS GIRL」の続きで、
男女それぞれの道を歩んだ女子側の時を経た気持ちと、状況を描いてみた曲
だそうです。
この曲は、trf BOY MEETS GIRLの
男女それぞれの道を歩んだ女子側の
時を経た気持ちと、状況を描いて
みた曲なんだよ。
trf「LEGEND OF WIND」
(作詞: #小室哲哉 、作曲・編曲:小室哲哉— Tetsuya Komuro (@Tetsuya_Komuro) 2015年8月6日
LEGEND OF WIND
- TRF,TETSUYA KOMURO,COZY KUBO
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Silence whispers
アニメ「ブラック・ジャック21」のエンディングテーマとして起用された楽曲。
この曲にはテクパラがついており、ユーロ/テクノ系イベントでたまにプレイされることがあります。アニソンクラブイベントでもよく聞いたナンバーですね。
やはり、TRFとハイパーなダンス・サウンドは相性がいいですし、久しぶりにフロアで踊って楽しい楽曲だと思いました。
Silence whispers
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Memorial Snow
高須クリニックのCFタイアップソングで、この楽曲以降TRFはリリースが途絶えています。
TRF 31thシングル。名曲「寒い夜だから・・・」から10数年の時を経てリリースされたアンサーソング。
YouTubeの公式動画にもコメントされているように、この楽曲は「寒い夜だから・・・」のアンサーソングです。
「寒い夜だから・・・」と続けて聞いてみるもの楽しい楽曲です。
Memorial Snow
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DJ KOOが参加する意外な楽曲
TRF以外にもDJ KOOは様々なプロジェクトに参加しています。最近はサブカル方面に傾いていますが・・・そんな彼が関わった曲をご紹介します!
いま90年代のJ-POPがアツい!
SNSでも度々話題となる90年代のJ-POPは今なお影響力の残る楽曲が多いです。そんな元気なれるおすすめのJ-POPをウェブストーリーでご紹介しています!