その2期dreamの最初のアルバムが「dream world」で、全編80~90年代のハイエナジー・ユーロビートという構成。過去にユーロビート・リミックス&カバーオンリーの企画アルバムを出していますが、全曲がかつてフロアを沸かせた名曲のカバーという内容に賛否がありました。2期最初のシングルがサマンサ・ジルズの「MUSIC IS MY THING」のカバーでしたが、まさか全部カバーとは思わなかったという当時の印象があります。
当時は「Night Of Fire」から火が付いた第三次ユーロビートブームが終わりを迎えていた時代で、実はこの頃よりクラブでは80’sブームが復活していました。VELFARREでも元マハラジャ社長の成田勝氏を総合監修に迎えた「恋のお立ち台」が開催されるなど、大箱でもお立ち台イベントが行われ、80~90年代の曲が再評価されてた時代です。
オリジナルは「Cha-Cha-Cha」でおなじみのフィンツィ・コンティーニで、こちらは89年にリリースされたフロアの定番曲「In the name of love」のカバー。「Cha-Cha-Cha」ほど知名度はありませんがイベントではよく耳にしますし、コンピレーション「VERFALLE 9th Aniversarry」にも収録されていたりと、世代を超えて愛されているナンバーです。
オリジナルはジャッキー・ラウェの「I Believe In Dreams」。こちらもフロアではおなじみのハイエナジー・ナンバー。Bメロ「When you take me,touch me,hold me,love me・・・」からサビに盛り上がっていくところでメチャクチャ高まる曲ですが、そのあたりもちゃんと再現されていますね。U.K.のハンドバッグ系レーベル「Almighty Records」によって何度か現代風のサウンドにリメイクしてリリースされています。
オリジナルはホット・ゴシップの「Break Me Into Little Pieces」。振り付けもあって非常に人気の高い1枚ですが、全体的に漂うダークな哀愁感がちょっと使いづらく、この曲を回したあとはホッとするという当時のDJの話を聞いたことがあります。オープニングやラストで流れることが多かったですね。
オリジナルはサマンサ・ジルズの「Music Is My Thing」。「One Way Ticket To Heaven」「S.T.O.P.」「Hold Me」といったハイエナジーナンバーを次々ヒットさせ、その哀愁漂うサウンドとサマンサのボーカルに酔いしれたという人は多いでしょう。このdreamによるカバーはアニメ「ヒカルの碁」のテーマ曲にもなっていました。