「Eurogroove(ユーログルーヴ)」という洋楽ユニットをご存知でしょうか?
一時期引退してましたが、最近また復帰した小室哲哉さんがプロデュースするインターナショナル・プロジェクトで、日本だけでなくイギリスでも楽曲をリリースしています。
1995年にはディスコのレジェンドである「アース・ウィンド&ファイア」とのジョイント・ライブも敢行。
当時、小室哲哉さんは洋楽アーティストのプロデュースも行っており、「I Heard A Rumour」「Venus」などのハイエナジー・ユーロビートのヒット曲を歌う「バナナラマ」のプロデュースもしているんですよ!?
本業の国内プロデューサー業が多忙のためプロジェクトは中止になりますが、イギリスのクラブプレイ・チャートで1位を獲得した「It’s On You(Scan Me)」など、世界規模のヒット曲もあります!
そんなユーログルーヴの名曲を振り返ってみたいと思います!
ユーログルーヴとは
ユーログルーヴとは、小室哲哉さんを中心としたインターナショナル・プロジェクトです。
当時、ヨーロッパやイギリスのチャートを席巻していたダンスミュージック「Eurodance」に触発され、ユーロビート・ハウス・ブラックなど、あらゆるダンスミュージックの要素を含んだポップスとしてユーログルーヴを定義。
同時に、ヨーロッパを中心に活動しているボーカリストやラッパーで構成されるユニット名でもあります。
1994年にボーカルに「Final Touch」を迎えた日本ファーストシングル「Move Your Body Baby」を発表(なお、ラッパーにTRFのDJ KOOが参加)。
楽曲のミックスには、かのプロデューサーチーム「PWL」に所属したエンジニア「ピート・ハモンド」が迎えられ、国産の本格的なダンスミュージックが発信されました。
1995年にはゲスト・ボーカルに「カイリー・ミノーグ」の妹である「ダニー・ミノーグ」を迎え、映画「写楽」のテーマソング「Rescue Me」をリリース。
同じくダニー・ミノーグをボーカルに起用した「Boogie Woogie」は、日本のインターナショナル・シングル・チャートで1位を記録する大ヒットとなりました。
日本だけでなく、イギリスでも楽曲がリリースされましたが、ボーカルやラッパーなどのメンバーは日本のユニットとは異なり、イギリスで結成されたチームでの収録となります。
そのため、同じ曲でもサウンドや歌詞がまったく異なり、ヨーロッパの重厚でメロディアスな本場のユーロダンス・スタイルにチェンジされています。
1995年にリリースされたイギリスのファーストシングル「Move Your Body」はシングルチャートで29位を記録。
「Dive to Paradise」が31位、そして「It’s on You (Scan Me)」が25位とヒットを連発。
特に「It’s on You (Scan Me)」は「Felix Da Housecat」によるリミックスが注目され、クラブプレイチャートで1位まで上昇しました。
インターナショナル・プロジェクトということで、日本やイギリス以外にもアジアへもユーログルーヴは展開を試みます。
元「B.C.G.」のメンバーである「翠玲」をボーカルに起用して「Rescue Me」の中国語カバーをアジア向けにリリースしましたが、この1曲だけに留まりました。
当時話題だったジャンル「ジャングル」を取り入れた「Let’s Go」はF1番組のテーマソングに起用されましたが、これが最終シングルとなります。
ユーログルーヴの名曲10選
活動期間が1994年から96年と短いですが、ユーログルーヴは印象的な楽曲をいくつも残しています。
また、日本とイギリスでリリースされた楽曲に違いがあるというのも特徴的でしょう。
「Move Your Body Baby」「Don’t Keep Me Hangin’ On」「It’s On You (Scan Me)」などはテクパラ(テクノで踊るパラパラ)の振り付けが付いていて、クラブでも踊られることがありました。
でも、活動期間の短さが日本での知名度の低さでもあり、ちょっと惜しい気がします。
そんなユーログルーヴの名曲をご紹介しましょう。
1:Move Your Body Baby

2:Don’t Keep Me Hangin’ On

3:Dive to Paradise

4:The Brand New Kind

5:It’s on You (Scan Me)

6:Rescue Me

7:Boogie Woogie

8:Let’s Go

9:Wishing You Were There

10:The Wind Song

まとめ
ということで、小室哲哉さんが主催するユーログルーヴの名曲をご紹介しました。
小室哲哉さんのプロデュースするプロジェクトということで、意外にもTRFの楽曲のカバーがあったりするんですよ。
他にも改めて聞くと、当時知らなかった点に気がついたりと、自分もすごく楽しめました。
ユーログルーヴを知らなかったという方は、これを気にぜひ聞いてみてください。