もし、宿題や課題がいくつもある場合、みなさんは何から取り掛かるでしょうか?
簡単なものから取り掛かる、あるいは難しいものから、不得意科目から・・・人によって、取り掛かるものが違ってくると思います。これは個人の主観、あるいは慣習などで変わってくるでしょう。
これら複数の課題がある場合は、まず「自分の好きなものから取り掛かる」と効率が良くなります。
何からやるべきなのかを考える
やるべきことがいくつもあり、どれも同じ重要度(例えば、明日提出しないといけない宿題)の場合、何からすればいいのかわからなくなる・・・といった状況がよくあるのではないでしょうか。
大和出版の「知の技術(『知的生産の技術』研究会著)」において、解剖学者の養老孟司さんは、このような例えを出しています。
二つの干し草の山の真ん中に、腹の減った牛をおくと、どちらの山に行けばよいか迷い、最後には餓死してしまうという話があります。
このように、どちらも大事でやらないといけないものを選択するとき、迷いが生じてしまうのです。
迷った時「好きな宿題・課題からやりはじめる」と決めておけば、その迷いを断ち切ることができ、結果的に作業スピードも早くなります。
養老孟司さんは文中でこのようなことを「バイアスをかける」と表現していますが、心理学に関わってくるのでこちらについては当サイトでは扱いません。
好きなものから選ぶと、逆に遅くなるのでは? ということもありますが、養老孟司さんは同著の中で、
不思議なことに、好き嫌いで直感的に判断できると、学習が遅くなるのではなく、早くなるのです。
と言っており、学習も早くなります。
例えば、すごく汚れた部屋を片付けないといけないとき、何から片付ければいいかわからなくなり、結果的に何もしなかった・・・ということは経験ないでしょうか。
いつも部屋を綺麗に片付けている人は、無意識にまず何から取り掛かると決めています。これが上記でいう「バイアスをかける」です。
それができない人は何もできずに汚れた部屋を放置し、最後にはゴミ屋敷となってしまいます。
勉強も、まず自分の好きな教科から取り掛かると決めておけば、余計な判断をせずにすみ、学習がさくさくと進みます。学習スピードも上がるので、勉強の効率化も図れます。