みなさんは問題集をどのように使っているでしょうか。問題集に書き込んで答え合わせをする、最初に赤ペンで答えを記入して赤シートで隠しながら使う・・・いろいろなパターンがありますね。
わたしの経験上、また結果が出たという声を合わせて考えると、結局的に効率のいい勉強は「問題集を解くときは、問題も全部ノートに直接書き写してから解く」ということになりました。
問題集はノートに写して使う
問題を写すのには手間も時間もかかります。それって効率いいの? とよく聞かれますが、ただ暗記するだけよりも、直接ノートに書くことで記憶に残りやすくなります。
そして、問題自体を書き写していくことで、その問題の傾向が掴めるようになるのです。文章・書き方は違っても、出題のパターンというのは、ある程度決まっています。何度も書いていくうちに、そのパターンというのが理解できていくのです。
傾向が掴めるようになると、応用もできやすくなります。テストでよく間違うという人は、出題パターンに対する応用力が身についていない場合が多いです。
ノートに問題を書き写すことで、そういった応用力も高めていけるのです。
ノートの使い方
1:ノートに問題を含めた出題内容を書き写す
まず、ノートに問題集の出題内容をすべて書き写します。もし、見出しや文章が色分けされているのなら、ノートにもカラーボールペンなどでわかるようにしましょう。
問題に図形がある場合は、完璧じゃなくていいので似た感じに書き写します。あまりにも複雑な場合は、デフォルメして問題ありません。
絵やイラストがある場合も、可能な限り書きます。下手でもかまいません。こうやって、簡単でもイラストを書くことで、記憶の定着と忘れた場合の引き出しになるからです。
2:自分で回答を書く
続いて、自分で問題を解いて答えをノートに書きます。問題を解くのに必要な式なども、すべて記入しましょう。
途中で間違ったことに気づいた場合は、消しゴムやテープで修正せず、そのまま斜線を引いて残しておきます。そして、なぜ間違ったのか、どうやって気づいたのかをメモしておきましょう。これが後に絶大な復習効果を生み出します。
3:答え合わせ
回答を見て答え合わせをします。
間違っていた場合でも、消したりしてはいけません。どこで間違ったのかを分析し、気づいた点をメモしておきましょう。
4:間違った問題を再度ノートに写す
1回の勉強の範囲内で、間違った出題をまたすべて問題から書き写します。
大変手間がかかりますね。でも、何度もやっていくうちに、手間がかからないように、より真剣に勉強に取り組めるようになってきます。そして、学習精度も向上し、効率が上がってきます。
最初はつらいですが、諦めずにがんばりましょう。
5:数日後、再テスト
勉強はこれで終わりではありません。「エビングハウスの忘却曲線」によれば、人の記憶は忘れやすいもので、1日経つとかなりの内容を忘れてしまいます。このため、覚えているのかを後々チェックすることが大事なのです。
この再テストは、記憶に残っているかをみるためのものなので、ノートに答えを書くだけでかまいません。
もし、間違っていた場合は、また問題から丸写しで勉強しなおします。