ノートの取り方は様々なパターンがあって、また教科によっても変わってくることから、これだという答えがなかなか見つからないです。いくつかパターンを試して、改善をしていき、身につけていくしかありません。
教育現場でもノートの取り方(取らせ方と言うべきですかね)というのは、非常に研究されています。うまくノートを取らせることのできる教師は、必然的に生徒たちのレベルも高くなっていきますね。
意外とノートの取り方は難しい
古い本ですが、1979年(2000年に新編が出版されています)に出版された「教育実習の常識・事例にもとづく必須66項」でも、教育実習生が生徒にノートを取らせる方法が載っています。
現場でも「これだ」という答えがないので、実習生には難しい問題です。ましてや、生徒はもっとわからないでしょう。その結果、板書を写すだけで終わりという意味のない授業に陥りがちになります。
いくつかノートの取り方について効果的な事例があるのですが、その中でも「ノートの左右を使い分ける」取り方は評価が高いです。
左右を使い分けるノート術
前述の「教育実習の常識・事例にもとづく必須66項」において、「42:右ページと左ページを分けて成功――ノートのとらせ方」では、このように説明されています。
左ページには実習生の説明した板書事項を書きとらせるようにさせ、右ページには説明なり注意なりに関連して練習する事項をノートするように指導した。左ページには空白が目立ったが、説明部分と作業部分とがはっきりして指導もしやすく、作業結果も簡単につかめるようになった。
左ページに黒板の内容を写し、右ページで問題を解くといった感じです。こうすると、全体がすっきりするし、作業もしやすいですね。
また、左右がはっきりと分かれるので、問題を解く練習に役立ちます。左ページの説明を簡単に隠すことができるので、自分の実力で問題を解かないといけないといった状況を作ることができ、学力向上にも繋がります。
引用部分にもあるように、ややスペースを多く使ってノートを取るのですが、あとで書き足したりすることを考えれば問題ありません。詰め込み過ぎる方が、かえって復習効率が落ちます。ノート消費が早くても、大きな出費ではないですし、気にせず大胆に使いましょう。