人間というものは、長い時間集中を続けることはできません。「今日は2時間勉強するぞ!」と意気込んでいても、途中で集中力が途切れてしまい、効率が下がることがよくあります。
そんなときは、近所を10分ほど散歩してみましょう。
散歩は集中力を取り戻す
散歩をすると、脳からドーパミンが分泌されます。ドーパミンは脳内ホルモンのひとつで「生きる意欲を作るホルモン」とも言われており、うれしいことがあったり気分がいいときに分泌されます。
学習意欲を維持するのにも重要だといわれており、ドーパミンは勉強の集中力を取り戻すためにも重要だと言えるでしょう。
知的生産の分野でも散歩は非常によい刺激になり、よい発想やアイディアが生まれてくると多くの人が経験しています。煮詰まったらとにかく散歩に出る、という人も少なくありません。それだけ、散歩の重要性は認められています。
しかし、いくら散歩がいいからといって、習慣化してしまうと効果は落ちていきます。脳は常に新しい刺激を求めていて、慣れてしまうとドーパミンの分泌量が少なくなるのです。
それを防ぐために、散歩をするときはいくつかのことに注意しましょう。
1:同じではなく新しい散歩ルートをつくる
いつも同じ道ばかり散歩していても、マンネリ化してしまい、ドーパミンを分泌させる刺激が乏しくなります。
そのため、なるべく散歩は毎回違うルートを通るようにしましょう。いつもと反対方向から散歩に出る、というのも意外と効果的です。
普段、あまり通らない道を選んで散歩するようにすれば、非常に脳への刺激が高まり、脳の活性化にもなります。この状態で机に戻りましょう。驚くほどの集中力を発揮できるはずです。
2:いつもと違ったことはないか意識する
いつもとおり慣れた道だと、いくら脳が活発化するからといっても、あまり効果は期待できなくなってしまいます。
場所によっては、新しいルートを開拓することも困難でしょう。その時は、毎回なにか違ったものがないか意識を集中します。
例えば、
- 昨日はなにもなかったのに、今日は工事をしている。なんだろう?
- 新しい店ができたのかな? 今度行ってみよう
- 自動販売機に入ってるジュースのラインナップが変わったみたい
など、些細なことでも変化を見つけていきます。新しい興味もまた、脳への刺激になるのです。
3:いつもと違う服で散歩にでる
なかなか変化を見つけることができない・・・そのような環境もあるでしょう。その時は、無理に外の変化を見つけようとせず、自分を変化させてみるといいです。無理やり、というのもやはり脳内への刺激を阻害します。
いつもと違うシャツで出たり、帽子を被ってみたり、アクセサリーを変えてみたり・・・ちょっと自分を変えて散歩するだけでも違います。
もしかしたら、誰かに服を褒めてもらえるかも・・・そんなちょっとした期待も、脳へのいい刺激になり、ドーパミンを分泌させることに繋がります。