ダイエットを行う理由として「食事による健康管理」というのが根本にあるわけですが、「ダイエット=やせる」というのが今や一般的な解釈となっています。
やせること自体、生活習慣病を防ぐなど健康によいことではありますが、スリムな体になりたいという願望だけで、とにかく体重を減らしたいという方も多いのが事実。無理なダイエットの結果、体調を崩してしまっては本末転倒といえるでしょう。
間違ったダイエットを行った結果、トラブルを引き起こして大変なことになる可能性があります。無理なカロリーカット・ダイエットを続ければ、一時的に体重計の数字だけは減るかもしれません。しかし、実際に減ったのはLean Body Mass(リーンボディマス:脂肪なし体重のこと)で、肝心な体脂肪が減っていない。つまり、本当にやせていない場合が多いのです。
体内の臓器や骨にもダメージを与え、生活に支障をきたす場合も多く、安易にやせたいからと無計画なダイエットを行うべきではありません。
ダイエット・トラブルによる5つの後遺症
間違ったダイエットを行うとどうなるのか・・・ここでは、様々なダイエットに関するトラブル(減量後遺症)をご紹介します。
1:リバウンド
一番わかりやすく、経験者も多いのがリバウンドです。無理なカロリーカット・ダイエットを続けた結果、一時的に減量はするものの、すぐまた体重が戻ってしまうことです。怖いのは、さらに体脂肪率が増えてしまい、以前よりも体重が多くなってしまうこと。
人間には狩猟時代からの遺伝子で、食べ物がないと脂肪を貯蓄する機能があります。急激に摂取カロリーが少なくなると、体が飢餓状態だと勘違いして、さらに体内へ脂肪を溜め込もうとします。
そして、実際に減っている体重は筋肉など脂肪以外の部分である場合が多く、ダイエットをやめてこれらの機能が回復すると、余分に蓄えられた脂肪の分、体重が増えている結果になるわけです。
また、全身の筋肉量が減ってしまうと、何もせずにカロリーを消費できる基礎代謝が減少します。食事制限ダイエットだけしかしないという人は、筋肉量がみるみる低下し、以前よりもやせにくい体になってしまいます。
ダイエットに適度な運動が必要なのは、この筋肉の維持が理由なのです。基礎代謝が減ったままダイエットをやめてしまうと、リバウンドするのは当然といえます。
筋肉がつくと「逆に体重が増える」「筋肉質な体だとスリムではない」という声も聞かれますが、筋肉増加によって体重が増えたとしても、全体の基礎代謝率が上がるので、長期的に見ると体重を減らしやすい体になります。
筋肉質と言っても、一般人と運動選手では鍛え方が違うので、適度な運動であればそのようなアスリートボディになることはありません。モデルの方も適度な筋肉を付けている人のほうが魅力的に見えます。やせてスリムな体でも「骨と皮」なボディなんて、誰が憧れるのでしょうか?
2:骨年齢低下
骨粗鬆症は主に高齢の女性に多いとされていましたが、近年では若者にも増加しています。その原因なのが、無理なダイエットです。
カロリーカット・ダイエットや偏食ダイエットを行うと、骨の形成に必要なカルシウム・ビタミンD・ビタミンKが不足しがちになります。特に若いうちからこのような状態が続くと、骨の成長の妨げになるのです。
「これを食べるとやせる!」などのコピーに弱い方は、例外なく運動などしたがりません。楽してやせたいのです。
運動不足は筋肉量の低下以外にも、骨年齢の低下も引き起こします。運動を行わないダイエットは、全身の機能にダメージを与え、最後には取り返しの付かないことにもなるでしょう。
ダイエットに運動は不可欠です。運動と言っても、毎日きついトレーニングをしなくてはいけないということはありません。1日20分程度のウォーキングやスキマ時間にできるダンベル運動、エレベーターを使わず階段を使う・・・など、日々の中でちょっとした運動を積み重ねていくことが大事です。
骨年齢が低下すると骨折しやすくなり、最悪の場合は要介護状態になってしまいます。やせたからといって、安心してはいけません。体の芯は、本当に健康ですか?
3:生理不順
無理なダイエットは生理不順の原因となります。
主な要因としては、体脂肪率の急激な減少。適正な体脂肪率は女性の場合は20~25%程度ですが、もっとスリムな体を目指して適正以下の体脂肪率を目標にする方がいます。
しかし、体脂肪率が17%を切ると、体が異常事態だと察知して生理が停止。子孫を残すことより、まず自分の体を守ることが優先されるのです。
生理不順になると女性ホルモンの分泌が乱れ、頭痛や吐き気、めまいなど様々な弊害を招きます。適性な体脂肪率を知り、無理のないダイエットを心がけましょう。
4:不妊症
無理なダイエットは生理不順の原因にもなりますが、このような状態が続くと不妊症にもなります。
女性は自身の体に必要な栄養だけではなく、生まれてくる赤ちゃんのためにも栄養を確保しなくてはいけません。極端なダイエットで体が栄養不足になると、妊娠には耐えられないと体が反応し、無月経になってしまうことがあります。
そのような状態が続くことで不妊症となるケースがあり、長く続けば続くほど治すのも時間がかかると言われてます。
妊活時のダイエットは大変危険なのです。
5:低血糖症
ダイエットを行うにあたって、まず最初に敵視されるのが「甘いもの」でしょう。ダイエットの天敵とされています。しかし、あまりにも糖質制限をすると、正常な血糖値を保てなくなり、様々な悪影響を及ぼします。
低血糖になると、血液中の糖分をエネルギー源とする脳細胞の働きが大きく低下。脳細胞がエネルギー不足になると、集中力が乱れたり、不安感が生じたりします。
さらに状態が悪化すると、血糖値が不安定になり、急に頭痛やめまい、フラつき、睡眠異常が起こり、最悪日常生活にも支障をきたすでしょう。
糖分も体にとって、大切なエネルギー源です。太るからといって、まったく摂取しないのはよくありません。ダイエット中でも適度に糖分補給をしましょう。
腸内にはたくさんの腸内菌が存在します。ビフィズス菌などの「善玉菌」。大腸菌などの「悪玉菌」。中立的な「日和見菌」があり、これら腸内菌の総称を「腸内フローラ」と呼びます。
炭を飲むの!?
使用している赤松炭は油の吸着性に優れていることで知られています。味もほぼ無味・無臭なので、好みの飲み物や料理に入れて使うとまったく気になりません。だから長く続きます!