アヴェレージ・ホワイト・バンドはイギリス出身のファンク・ソウルを中心としたバンドで、1971年に結成されています。白人によるフアンク・ソウル・バンドということで、その音楽はホワイト・ファンク、ホワイト・ソウルなどとも呼ばれました。
アヴェレージ・ホワイト・バンドといえば、「PICK UP THE PIECES」や「LET’S GO ROUND AGAIN」のヒット曲が有名でしょう。
1970 年代のディスコ・サウンドでも、やはり外せないナンバーではないでしょうか。
日本のディスコでも大ヒットした「PICK UP THE PIECES」
「PICK UP THE PIECES」はチャカ・カーンなど多くのヒット・アーティストを手掛けたことで知られるプロデューサーのアリフ・マーディンを迎え、アトランティック移籍第一弾として1974年にリリースされた「AWB」に収録。ゴールドディスクを獲得したこのアルバムからのカットで、全米1位を記録しています。
インストゥルメンタル曲でありながら、そのファンキーなノリはバツグンで、自然と体が揺れるナンバーでした。後にダルファーの娘で同じくサックス奏者のキャンディー・ダルファーによってもカバーされています。
路線変更でも人気の高い「LET’S GO ROUND AGAIN」
https://youtu.be/PGI8YNa5f-M
「LET’S GO ROUND AGAIN」はプロデューサーにデヴィッド・フォスターを迎え、AOR(Adult-Oriented Rock)として完成されたアルバム「シャイン」に収録。リリースは1980年で、この頃よりTOTOやシカゴなど、AORのサウンドが広がりを見せてきており、アヴェレージ・ホワイト・バンドもまたファンクから路線変更しました。
従来のファンクを好む層からはウケが悪かったですが・・・アルバムの完成度自体は高く、始めてアヴェレージ・ホワイト・バンドを聴く、という人には違和感はないかもしれません。やはりバンドが生き残っていくには路線変更も仕方がないと思わずにいられない1枚でした。
「Carolyn Crawford」や「Yell!」のカバーもありますが、「LET’S GO ROUND AGAIN」といえば98年にリリースされた元エターナルの白人シンガー「Louise」のカバーもヒットしました。