wiiやニンテンドーDSなど任天堂のゲーム機のサポートが非常に丁寧というのは、度々ネット上で大きな話題となります。
アメリカでワシントン在住の女性がwiiが故障したので任天堂に電話をすると、修理のため本体を送るのではなく、直接ワシントンの本社に持ってくるように言われ、1~2週間かかる修理をわずか30分程度で終わったという話(参考:任天堂サポートセンターの恐ろしく親切な対応が海外で話題に)。
修理に出したニンテンドーDSが新品交換になったが、旧本体に貼られていたシールまで同じ位置に貼って以前の状態を再現してくれたという話など、任天堂の神対応の話題は数々あります(参考:【任天堂】nintendoの神対応の歴史【全世界が感動】)。
故障した際のサポートがすばらしいので安心してゲームを楽しめるというのは、ユーザーにとってもうれしいことですね。
しかし、そもそも任天堂のゲーム機は他社のゲーム機と比べ、丈夫に作られているというのも事実。
ゲーム機破壊シリーズでは、各社のゲーム機を高所から落下させたりハンマーで叩いたりと、ありえないレベルで耐久テストを行ってます。そこでも他社を抑え、任天堂のゲームキューブやwiiが強靭な耐久力を見せています。
そして、もうひとつ任天堂のゲーム機の頑丈さを示す事実があります。ニューヨークのロックフェラーセンターに入居する直営店「ニンテンドーワールドストア」には、まっ黒焦げになったゲームボーイが展示されています。これは、湾岸戦争で爆風に晒されたものです。
空爆で焼け焦げ、熱風でひしゃげたゲームボーイはその耐久性の高さを示すもの。もちろん、今でも動作します。
任天堂は今や日本のみならず、世界的な企業として認知されています。その経営力を探る書籍「任天堂 ”驚きを生む方程式” /井上理」においても、その耐久性について触れられていました。
動画サイトで各種ゲーム機の無茶苦茶な耐久テストを行う中、任天堂のゲーム機だけが動作し、堅牢であるという印象は鮮烈です。
任天堂の宮本茂氏は「たぶんうちの品質基準というのは、家電よりも高いと思います」といい、ゲーム機でありながら一般家電よりも耐久性が高いことを言っています。
携帯ゲームの場合、「大人の胸ポケットの位置よりも高い1・5mから10回落下させても、正常に動作する」という厳しい落下試験にパスしないと量産のゴーサインがでないそうです。
これは、ゲーム機を自転車のカゴに入れた子供が急ブレーキを踏んでコンクリートの地面に落ちても壊れないくらいのレベルとのこと。
ゲーム機を落とすのはその人の責任となりますが、「嫌な思いをさせたらお客さんに二度と振り向いてくれない」と非常に堅牢な設計になっているのです。
そういった任天堂のゲーム機の頑丈さ、手厚いサポートは、任天堂がゲームの会社ではなく、本来おもちゃの会社であるというのが大きいのでしょう。
ゲームは生活必需品ではなく、必要なければ消費者は見向きもしません。だからこそ、ネガティブな要素を徹底的に排除して安心感を与えなければ手に取ってもらえないのです。
任天堂はそういったことを強く理解しているからこそ、徹底的なサポートをしているといえるでしょう。最新ハードであるニンテンドーSwitchも絶好調ですし、やはり任天堂が強い理由が、そこにあるのかもしれません。