生徒の中には1冊のノートにいくつもの教科を詰め込んでいる子がいますが、それは間違いです。
ノートは「あとで読み返して、復習するために」使うもの。どこに何が書かれているかわからなくなるようなノートの取り方では、成績を上げることはできません。
そのため、「1教科につきノートは1冊」が基本です。
教科書も、問題集も、小説も、マンガも何でも乱雑に散らばったとこから、目的の本を探すのは手間がかかります。手間がかかるということは、それだけ学習が遅れるということで、非効率であるのは言うまでもないでしょう。
ノートの混乱は学習意欲低下の赤信号
1冊のノートにいくつもの教科を詰め込んでいる生徒にどうしてか聞いた場合、返ってくる答えはだいたい、
- めんどうくさい
- よくノートを忘れるから
この2つです。
めんどうくさいは論外
めんどうくさいというのは、もう勉強する気がないということですね。勉強は板書(教師が学習内容を黒板に書くこと)を写して終わり、ではありません。このような子は、板書を写して勉強した気になってしまっているのです。
学習した内容を知識として定着させるために、ノートを取るのです。人の記憶力はそれほどいいものではありません(詳しくは復習の重要性で)。次の日になったら、勉強した内容を忘れるかもしれないのです。
そのためには、ノートを繰り返し見返すことが大切。どこに何が書いてあるかわからないものでは、何を勉強したのかもわからなくなってしまいます。
後で復習する気があったとしても、該当箇所を探して内容をまとめるのに時間がかかり、大変効率が悪くなります。
しっかりと自分の知識にするため、めんどうくさがらずノートはしっかりと整理しましょう。
忘れるのも論外
よく忘れるというのも問題ですね。授業は時間割が決まっているのですから、前日に用意すればカバンを忘れないかぎりノートがないという事態はないはずです。
たまに忘れるというのは人間なので当たり前なのですが、「よく忘れる」というのは勉強をする上でちょっとおかしいのでは?
準備ができないというのも、結局勉強をする気がないということに繋がります。
もし、たまたまノートを忘れたりしたときは、別のノートに授業内容を書き込み、帰ってからその教科のノートを写します。これは、復習にもなりますね。
ノートが混乱すると、思考も混乱してきて、勉強が身につかなくなります。そうならないためにも、ノートは1教科ごとにしっかり取りましょう。