「はじめに『何のために』勉強するのかを考えよう」でも書いているのですが、将来何のために勉強をするのかをしっかり考えることが大切です。
しっかりと胸に「夢」を刻み込むことで、自分の進むべき道が示され、やらなければいけないことが見えてきます。目標もなく、漠然とした状態で勉強をしても、なかなか効率的に知識を蓄えることができません。
将来の大きな到達点・・・夢があるからこそ、自信とモチベーションが生まれるのです。
希望は二つ持とう
鉄腕アトムや火の鳥など数々の有名な漫画を夜に送り出した不滅の漫画家・手塚治虫氏は著書「ぼくのマンガ人生」の中で「二つの希望を持とう」と言っています。
大きくなってからは、少なくても二つの希望を持ち、二つのことを続けるのです。いろいろな条件で一つが挫折することになっても、もう一つは残ります。子供から大人になるとき、社会に出るときなど、人生の選択をするときがかならずあります。そんなときに選べるものがあることは、ほんとうに幸せなのです。
手塚治虫氏もマンガ家になるか医者になるか悩んだそうです。
なお、この前文には「何でもいいから、一つのことを高校二年生ぐらいまでつづけていると、それはかならず何らかの形でみなさんの宝物になるのです」と書かれてあります。
手塚治虫氏の場合は、それがマンガだったわけですね。
もし、志望していたことが様々な理由で改めざるを得ないとき、2つ目の希望があればすぐに立ち直ることもできるでしょう。
これからのことを考えるとき、大きな希望と、同時にできるもう一つの希望、そして手塚治虫氏の言葉を思い出すといいかもしれません。
ぼくのマンガ人生 / 手塚治虫(岩波新書)