音楽

ジュリアナ東京の名曲テクノを収録したベスト「The Best Of Juliana’s Tokyo -10 Years Since The Grand Finale」

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ジュリアナテクノとは

ジュリアナテクノとは、1991年5月15日に東京都港区芝浦でオープンした超巨大ディスコ「ジュリアナ東京」でプレイされていたテクノのことを指します(通称「ジュリテク」)。

現在では細分化され、さまざまなジャンルが乱立するテクノ・シーンですが、90年代初頭はベルギーを中心にハードなテクノが流行しました。そのブームは日本にも飛び火し、伝説のディスコ「ジュリアナ東京」を起点に爆発的に広まっていきます。

テクノサウンドが本格的に現れ始めたのは70年代後半で、クラフトワークやYMOなど、ポップフィールドでも注目を集めました。もちろん、ダンスフロアでも人気を獲得し、80年代に入るとテクノとポップスを融合した新たなサウンドが登場してきます。

さらに、テクノの影響を受けたニューウェーブ、エレクトニック・ポップなどジャンルが細分化。様々な形でテクノはダンスフロア、およびポップフィールドに浸透していきました。

もちろん、日本でもその影響は大きく、特に「ジュリアナ東京=テクノ」という印象が今でも根強く残るほどです。

ジュリアナ東京もオープン当初はイタロハウスやブレイクビーツなど、ディスコらしいオールジャンルの選曲でしたが、「Anasthasia/T-99」を中心に「Night In Motion/Cubic22」「James Brown Is Dead/L.A.Style」などのいわゆる「デス・テクノ」と呼ばれた楽曲がヒットしたことから、選曲もテクノ中心へと変わっていきました。

この頃からヨーロッパではイタロハウスやハイエナジー、テクノなどの要素を取り込んだ新たなダンスミュージックの進化系「ユーロダンス」というジャンルが成立しつつあります。

派手なシンセサイザーサウンドと歯切れの良いダンスビートに高速ラップ、ハイエナジーのようなメロディアスなボーカルのサビで構成されるユーロダンスは、起承転結がはっきりとわかりやすく、日本人好みのサウンドでした。

ジュリアナ東京も後期になると、これらユーロダンスに影響を受けた楽曲が多くなります。特にテクノの影響を受けたイタリアやベルギー産の楽曲、またそれらの曲を手本に日本人アーティストが制作したテクノ楽曲を「ハイパーテクノ」と呼ぶようになります。

現在のクラブイベントで主に「ジュリアナテクノ」という場合、これらのユーロダンスに影響を受けたテクノを指しますが、ヴェルファーレで開催されていたイベント「TOKYO GO! NIGHT」でプレイされていたハイパーテクノまでを含めた、非常に広義的な意味で使われることが多いです。

ハイパーテクノは日本独自のジャンル呼称であり、ヨーロッパではハイパーテクノもユーロダンスと呼ばれます。

しかし、クールジャパンを始めとする近年の日本文化の海外進出で「パラパラ」も一部で人気となり、特にYouTubeなど動画配信でパラパラを踊る外国人が増加。

ハイパーテクノで踊るパラパラは「テクパラ」と呼ばれ、海外でもマニアに人気となり「ハイパーテクノ」のジャンルも徐々に定着しつつあります。

なお、ハイパーテクノというジャンル名はジュリアナ東京時代にできたわけではなく、ヴェルファーレ時代に成立した名称です。

テクノの中でもよりコマーシャルかつパワフルでアグレッシブなサウンド、それが「ハイパー・テクノ」である。直接的にボディにくるそのサウンドは、煽状的で、聴く人全てに恍惚感を与える。理屈抜きで楽しめるということを追求する「ハイパー・テクノ」は、ダンス・フロアの盛り上がりに欠かせないサウンドとして常にDJ達の熱い注目を浴びている。(CD:「VELFARRE vol.1」ジャンル解説より引用)

初めてこのジャンルが呼ばれたのがCD「VELFARRE vol.1」で、ここでは「F.A.Y./Metal Mainded Maniacs」「Good Thing/B-Street Collective」の2曲がハイパーテクノとして収録されています。

代表的なジュリアナテクノ

Tokyo Go!/John Robinson

Tokyo Go!/John Robinsonやはり、外すことのできないナンバーなのがジョン・ロビンソンの「Tokyo Go!」。ジュリアナ時代はもとより、ヴェルファーレで開催された「Tokyo Go Night」、現在のディスコ・テクパライベントまでこの曲は外せないといった感じでプレイされている。96年には当時話題になったU.K.のムーヴメント「Happy Handbag」にリメイクされた「Tokyo Go!(Hands In The Air Mix)」がリリース。その後もトランスバージョン「Tokyo Go! (Sham-Poo Remix) 」やユーロビートバージョン、そして2016年には自身によるRe-Editが発表された。

デジタル配信(Amazon):The Best of John Robinson/John Robinson

Pumpin’/Raveman

Pumpin'/Raveman和製テクノのでメンバーはt.kimuraこと木村貴志、ARTIMAGE代表のDJ GEE、US-TOMことmotsuと強力な布陣。「Fuckin’ Serious」や「Ravenman’s Theme」など、ミーハーな曲作りで人気が高かった。木村貴志は「Favorite Blue」やmotsuと「m.o.v.e」を結成しフロアのみならず、J-POPでも人気を博す。DJ GEEはハウスユニット「GTS」でもおなじみ。motsuは「m.o.v.e」解散後、声優の田村ゆかりの曲にラップで参加したり、アニソンユニット「ALTIMA(すでに解散)」を結成したりとアニソン方面で知名度が高くなっている。

デジタル配信(Amazon):Pumpin’/Raveman

U & Me/Cappella

U & Me/Cappellaイタロハウス時代はあまり注目されなかったものの「Loleatta Holloway」をゲストに迎えた「Take Me Away」で起死回生。「U Got 2 Know」「U Got 2 Let The Music」「Move On Baby」と立て続けに大ヒットを飛ばした「Cappelle」。日本制作の「B4 ZA BEAT Remix」が大ヒットし、こちらが主にプレイされている。テクパラも覚えやすく、外国人にもよく踊られているナンバーだ。

収録CD(Amazon):The Beg Beat/Cappella

Take It To The Top/Channel X

Take It To The Top/Channel Xジュリアナ後期から「Rave The Rhythm」や「Groove To Move」を超えるロングヒットを続ける「Channel X」の大ヒット曲。テクパラもおなじみで、やはりこちらも外国人によく踊られている。「Julie Wells」の突き抜けるようなハイトーンボイスが気持ちいい1曲。

デジタル配信(Amazon):To the Top/Channel X

Good Thing/B-Street Collective

Good Thing/B-Street Collectiveこちらもジュリアナ後期からヴェルファーレ時代にかけてロングヒットしたハイパーテクノ・ナンバー。「Cubic 22」でおなじみの「Big Time International」からのナンバーで、派手なシンセサイザーや絶妙なタイミングでくるサンプリングボイスが体を揺らす。

収録CD(Amazon):The Best Of House Revolution 1994/V.A.

Set You Free/N-Trance

Set You Free/N-Tranceレイヴ時代に「Turn Up The Power」をヒットさせた「N-Trance」のこれまたヒットナンバー。しかし、1992年のリリース当初はチャートに食い込むことができず、3回目のリリースでついにU.K.チャートTOP2へと躍り出た。後にビージーズのヒット曲をサンプリングした「Stayin’ Alive」の世界的ヒットで、ネオディスコブームを生み出す。

デジタル配信(Amazon):Set You Free/N-Trance

Beats Go/Bass Expanders

Beats Go/Bass Expanders「David Michael Johnson」の「I Say A Little Prayer」や「How Deep Is Your Love」のプロデューサー・デュオである「Simon & Ciccio」が手掛けたアグレッシヴなナンバー。ユーロダンスとハードコアテクノの良いとこ取りで根強い人気を保ち、2001年には「B4 ZA BEAT」によるリミックスが制作されて再びヒットしている。

収録CD(Amazon):The Best Of House Revolution 1994/V.A.

Are U Ready/94 Sale

Are U Ready/94 Saleイタリアのユーロビートレーベル「A Beat-C(Rodgers & Contini Records)」からリリースされたハイパーテクノ。ラップは数々のヒット曲に携わっている「 Dr. D.O.P.E.」、ボーカルは「Tora Tora Tora」や「I Wanna Dance」などのユーロヒットを唄う「Domino」とまさに最強の布陣である。ベルギー産テクノに比べ、やはりそのわかりやすさがヒットの要因だろう。

収録CD(Amazon):The Best Of House Revolution 1994/V.A.

Baila Baila/DJ Zorro

Baila Baila/DJ Zorroテクノでは珍しくスペイン語による怪しげな男性ボーカルで人気の高かった「DJ Zorro」。実はユーロビートで「Megaton Man」や「Seventies」のヒットで知られる「Mega NRG Man」が正体であるのはよく知られるところ。2001年には「Euro Tech Production」によるリミックスが制作されている。

収録CD(Amazon):House Revolution Vol.25/V.A.

Bandido/DJ Zorro

Bandido/DJ ZORRO同じく「DJ Zorro」による大ヒットナンバー。老舗リミックスチーム「I.S.D.」によるリミックスも制作され「Baila Baila」を凌ぐロングヒットとなった。2000年には「Night Of Fire/Niko」のリミックスで知られる「New Generation」がリミックスを担当したバージョンがリリースされている。

収録CD(Amazon):House Revolution Vol.33/V.A.

F.A.Y./Metal Minded Maniacs

F.A.Y./Metal Minded Maniacs「Rodgers & Contini Records」の傘下「Bulldozer Records」からリリースされたハイパーテクノ。ハードロックとデステクノを融合させた「Power」も注目も集めたが、「Dr.D.O.P.E.」のラップが炸裂する強烈なインパクトを残した「F.A.Y.」は現在に至るまで長らくフロアでプレイされ続けている。「I.S.D.」によるリミックスもおなじみ。

デジタル配信(Amazon):avex rave #9/V.A.

Pain/Fun Factory

Pain/Fun Factory「Team33」のプロデュースでデビューしたドイツのユーロダンス・アクト「Fun Factory」。「Close To You」のヒット後、「Take Your Chance」「Pain」「I Wanna B With U」「Celebration」など数々のヒット曲をチャートに送り込む。フロアではこの「Pain」がおなじみだった。テクパラもあるが、一部ではこの曲がプレイされると腕立て伏せを始めたりする。

デジタル配信(Amazon):Back To The Factory/Fun Factory

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ABOUT ME
にゃんこ大魔神
90年代のダンスミュージックとアニソンとオンラインゲームが大好物な人。以前はアイドルやアニソンのDJをしていたこともあります。