音楽

僕の記憶にある90年代のディスコ・サウンド~ヒットソングから微妙な曲まで

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自分がディスコに興味を持ったのは高校生のころで、実際に遊びに行くのは専門学校になってからです。当時はディスコが衰退してクラブ文化が発展していました。それでも、ユーロビートを中心にディスコ・サウンドは根強く、様々なイベントが行われたりしています。

地方に住んでいたので大きなディスコはなく、クラブやライブハウスでたまにディスコ・イベントが行われるといった感じでした。中には大型のカラオケ屋を貸し切ってディスコ・イベントが行われるという珍しいパターンもあったりしました。

そんなころの、耳に残っている90年代のディスコソングを紹介していきたいと思います。

90年代のディスコ

一般的にディスコといえば、70~80年代のディスコが多いような気がします。CDショップで探してみても、だいたい80年代のハイ・エナジー中心のコンピレーションが主流でしょう。ストック・エイトキン・ウォーターマンらのPWLを中心にユーロビート・サウンドが一世を風靡した時代です。

で、90年代といえば、なんだか「ジュリアナ東京」にひとまとめされている気がします。ジュリアナ東京は1991年に開店した巨大ディスコで、やはり外せないのが「テクノ」でしょう。

LAスタイル「James Brown is Dead」やT99「Anasthasia」、CUBIC 22「NIGHT IN MOTION」といったハードコアテクノから、MAXIMIZOR「Can't Undo This!!」、RAVEMAN「PUMPIN'」、2ND-FUNKTION「GONNA BE ALRIGHT」といった和製テクノ。また、TRF(TK RAVE FACTORY)も元々はテクノ・レイブユニットでした。これらを総称して「ジュリテク」と呼ばれています。

ジュリアナ東京を冠したコンピレーションCDも好調で、DJであったJOHN ROBINSONもCDデビューし、ジュリアナ東京の代名詞ともなる「TOKYO GO!」など多数のヒットを飛ばしました。

名物の巨大なお立ち台ではワンレン・ボディコンの女性がジュリ扇を振り回しながら踊るスタイルが確立され、ジュリアナ東京のイメージとして定着。全盛期には地方からの見学ツアーが組まれるまでになりました。

でも、その様相は過激化の一途をたどり、警察のイチャモンが入ってお立ち台が撤去。一気にブームは収束していくことに。良くも悪くも、90年代のディスコといえばこのようなイメージが強いと思われます。

しかし、それ以降もユーロビートを中心に様々な音楽がディスコでプレイされ、様々なジャンルが模索されていました。90年代後半には大きなユーロビートブームが巻き起こるのですが(第三次ユーロビートブーム)、それまでにもいろんな曲がヒットしています。

TECHNO

90年代初頭にベルギーで発生したハードコア・テクノは瞬く間に世界を席巻し、日本においても一大ブームを巻き起こす。その代表的なディスコが「ジュリアナ東京」であった。

テクノといっても様々なジャンルのものがプレイされ、本場ベルギー産のハードコア・テクノ、マキシマイザーやレイブマンに代表されるミーハーでイケイケな和製テクノ、オランダのロッテルダムに代表されるハイスピードなGABBA、後にハイパー・テクノとして確立するイタリアを中心とするユーロ・テクノ・・・これらジュリアナ東京時代にプレイされたテクノを総称して「ジュリアナ・テクノ(通称ジュリテク)」と呼ばれている。

ジュリアナ東京でテクノがプレイされる際、派手なボディコン(ボディ・コンシャス)姿でお立ち台で扇子(通称ジュリ扇)を振り乱して踊る独自のスタイルが確立。イメージが定着した。

James Brown Is Dead/L.A.Style

weauak6r世界的に大ヒットした音もタイトルも強烈なインパクトを残すハードコア・テクノの代表。様々な亜流も生み出し、初期ジュリアナ・テクノには無くてはならない1曲。ミッション時代には「XXX Is Dead」なるハイパー・テクノの製作されている。

Can’t Undo This!!/Maximizor

earjkiai64tメディアでジュリアナ東京やバブル時代が紹介されるときによくBGMとして使用される和製テクノの代表。製作は星野靖彦で、後に安室奈美恵やMAX、浜崎あゆみ、V6などavexヒットアーティストの曲を手がけている。

Move Your Body/Anticappella feat.MC Fixx It

esrur6f78oイタリアのMEDIAレコードから発信された「Cappella」が「Take Me Away」を皮切りに「U Got 2 Know」「U Got 2 Let The Music」「Move On Baby」とヒットを連発。U.K.支社も負けじと本家以上のハードなテクノナンバーをリリースし、こちらも人気となる。ミッション時代には「Euro Tech Production」なるプロジェクトによってリミックスされた。

Tekno Shok/Harseniko

ae3w4u75deこの曲がプレイされると。お立ち台のお姉さま方がセクシーな腰振りダンス(セダクション・ダンス)をするということで話題になった曲。このナンバーもミッション時代に横田商会こと「Y & Co.」によってリミックスされている。

Poing/Rotterdam Termination Source

ersyuhジュリアナも中期以降、常連を中心に飽きが生じていた。一部ではテクノにパラパラを持ち込んで「テクパラ」が登場し、一部ではよりハードなサウンドを求めるようになる。そこで注目されたのがオランダのロッテルダム・レコードを中心としたハイスピードテクノ。この「Poing」はヨーロッパでも大ヒットし、同時にワーストソングにもノミネートされた名曲。当時、電気GROOVEの石野卓球もこれらロッテルダム産のテクノを推していた。

Utter/King Dale

wareye75dtiこちらもロッテルダム系だが、ヤバさが桁違い。振り付けがヤバい。当時リリースが予定されていたパラパラビデオのラストにこの曲が流れ・・・それが原因で発売中止になったという噂があるほど。2006年に「K-B 名古屋 MIX」なるリミックスも製作され、未だに異常な人気があるが・・・YouTubeで探してはいけない。

EURODANCE

ヨーロッパを中心にポップ・チャートはダンス・ミュージックの勢力が強く、テクノやハウスといったダンスサウンドをアッパーフィールド向けに昇華させたチューンが好評を博していた。主に女性ボーカルによるソロ、あるいは女性ボーカル+男性ラップという組み合わせが中心で、テンポが早く、明るい曲調のものが多い。

海外ではEURODANCEと呼ばれていたが、日本では小室哲哉がこのようなジャンルを「EUROGROOVE」と呼び、同時にインターナショナル・プロジェクトとして楽曲を製作している。また、アーティストしての「EUROGROOVE」と本場のヨーロッパ、U.K.のアーティストとのコンピレーションCDもリリースされた。

テイチクではEURODANCEのことをユーロビートと称し、各種コンピレーションCDを展開していた。CORONAやICE MCなど海外でも人気の高いアーティストが中心に添えられていたものの、曲の使い回しが多く、テーマが一貫しない中途半端なコンピ乱発に批判の声もあった。

SANTA MARIA/TATJANA

tatjana80年代のハイ・エナジー・ブームに活躍したプロデューサー・チーム「PWL」のストック&エイトキンによってプロデュースされたポップでカラフルなEURODANCEナンバー。アトランタオリンピックの速報テーマ曲としても注目され、ポップフィールドでも人気を集めた。現場では横田商会ことY & Co.によるREMIXがヒット。後にEUROBEATやHYPER TECHNO、さらにはLATINバージョンまで製作されている。DJ MILANO feat.SAMANTHA FOXによるカバーも存在する。

SKY HIGH/NEWTON

newton前出のSANTA MARIA同様、ストック&エイトキンらによって設立された「LOVE THIS RECORDS」からのヒットナンバー。もちろん、ジグソーの名曲のカバーである。原曲もPWLのピート・ハモンドによってユーロビートアレンジされたものがディスコでヒットしていたが、ダンスポップにアレンジされたこの曲と聴き比べてみるもの面白いかもしれない。

SHINE LIKE A STAR/BERRI

berriTHE SUNSHINE AFTER RAINがヒットしたBERRIの2ndシングル。U.K.ではチャート20位に食い込んでいる。前作はDANCIN' DIVAZによるREMIXがアンダーグラウンドで注目されたが、よりポップさを増した今作はどっちつかずで日本では微妙だった感じ。DANCEMANIA 8ではNON STOP MIXで収録されている。

JOHN BEATS THE CLOCK/CLOCK

hr46「AXEL F.」のヒットで注目を集め、WHOOMPH!(THERE IT IS)などをヒットチャートに送り込んだCLOCK。「AXEL F.」「EVERYBODY」「WHOOMPH!(THERE IT IS)」「IN THE HOUSE」の4曲をジョン・ロビンソンがREMIX。元々はVELFARRE Vol.4に収録されたスペシャルトラックだが、後にシングルカットされている。まとめておいしいところを聴きたい・踊りたいという方に最適なメガミックス。

BEAT IT/J.K.

jkオリジナルのリリースは1993年で、日本でこの曲がヒットしたのが96年。この年、イタリアでは70年代のテイストを取り入れたMY RADIOがヒットしていたが、日本では急にBEAT ITが発掘されて話題になったという何とも微妙なEURODANCEであった。この曲のヒット後、日本でもMY RADIOやSWEET LADY NIGHTが紹介されている。

SUMMER LOVE/S-CONNECTON feat.ANABELLE

sc夏の定番ダンスポップ。毎年のように、その歳の流行に合わせたリミックスが製作され、フロアでは長く親しまれたナンバー。特にレゲエ・テイストにリミックスされた「Y & Co.Remix」とメチャクチャアッパーでディスコな「SCORCCIO HOT MIX」は定番中の定番。98年にはトランスで名を馳せる以前のDJ DON & SVENSON(SVENSON & GIELEN)がリミックスを担当している。

RESCUE ME(EURO MIX)/EUROGROOVE guest vocal DANNII MINOGUE

eurogroove4T.K.こと小室哲哉が仕掛けたインターナショナル・プロジェクト。カイリー・ミノーグの妹のダニー・ミノーグをゲスト・ボーカルに起用したのは「BOOGIE WOOGIE」「RESCUE ME」の2曲。この曲は映画「写楽」のイメージ曲にもなっているため和のテイストが入っているが、よりダンサブルなEURO MIXを推しておきたい。

BABY BREAK IT UP!/MICHAEL FORTUNATI

biu80年代に「GIVE ME UP」「IN TO THE NIGHT」「ALLELUIA」などビッグ・ヒットを連発したマイケル・フォーチュナティ。90年代はこんなEURODANCEナンバーを歌っていた。ジョン・ロビンソンがプロデュースする「DREAMIN'」、A-BEAT Cレーベルの団長・デイヴ・ロジャースがプロデュースする「KISS ME LOVE」なども存在する。

HAPPY HANDBAG

元々はU.K.のゲイ・クラブ発祥のムーブメントで、一口にハンドバッグ・サウンドといってもピアノリフが鮮明な明るいハウスやトランス・エレクトロ要素の強いハードなトラック(ハードバッグとも言われた)など、様々な音楽が混在する。

日本にムーブメントが輸入される際、音楽的に明るくハッピーな部分だけを切り取り、女子がハンドバッグを持って気軽に踊れるジャンルとして再構築された。

すでに跡形もなく消滅したジャンルであるが、近年になって自分の周囲で一部の腐女子中心にこのサウンドが見直されたことがあった。本場では女装した男がハンドバッグを振り回しながら踊っていたということで「男の娘の音楽」として紹介したところ、普段アニソンしか聞かない女子にも受け入れられたのだ。「KAWAII」曲を探している人にもおすすめのジャンルである。

YOUR LOVE/INNER CITY

hr4780年代には「Good Life」や「Big Fun」といったヒットを飛ばし、その後もコンスタントに曲をリリースしていたINNER CITYによるハンドバッグ・ムーブメントを代表する1曲。同じ路線でリリースされた「DO ME RIGHT」はブームが下火になっていたこともあって不発に終わった。

I LUV U BABY(Dancing Divaz Mix Red Monster Edit)/THE ORIGINAL

hrinU.K.のみならず、日本でも大ヒットしたハンドバッグ系では珍しい黒人男性ボーカルのハウス・チューン。主にDANCIN' DIVAZによるMIXがプレイされていたが、MSTによるRe-EDITも存在。独特のシンセ・リフが追加され、さらに体が揺れるバージョンとなっている。次曲「B 2 GETHER」も一部のクラブで話題になったが、大きなヒットはならなかった。

INSPIRATION/STRIKE

strikeU SURE DO」はU.K.でも大ヒットを記録した名曲であるが、日本においてはやはりこの曲は外せないだろう。リリース当時はハンドバッグブームが沈静化していたこともあって話題にならなかったが、隠れた名曲として後に再評価されるようになった。トランス・ブーム時には、よりトランス・テイストの強いREMIXも製作されている。

Got To Be Real ’95(Classic Paradise Mix)/Cheryl Lynn

 Cheryl Lynn ‎– Got To Be Remixes! ディスコ・サウンドで欠かすことのできないシェリル・リンの「Got To Be Real」を「Keep Love Together」「Someday」「Pray For Love」などをヒットさせハンドバッグ系アーティスト・リミキサーとして当時名を上げた「Love To Infinity」がリミックス。「Guarantee For My Heart(Classic Vocal Mix)」もオススメ。

I WANT YOUR LOVIN'/JOHN ROBINSON

john当時、六本木のヴェルファーレDJであったジョン・ロビンソンによるハンドバッグ・チューン。明らかにTHE ORIGINALの「I LUV U BABY」を狙ったナンバーであり、数あるジョンの曲の中でもある意味迷曲といえるだろう。

ACCESS/DJ MISJAH & DJ TIM

handbag1言うまでもなくU.K.でのクラブ・アンセムであり、本場のハンドバッグ・シーンでも大ヒットしたハードトランス。手探りでハッピーハンドバッグが輸入された当初は、このようなハードなナンバーも同じくハンドバッグ・サウンドとして紹介されていた。

DREAM HOUSE

ROBERT MILESの「CHILDREN」は革命的なダンス・サウンドであった。シンプルなトランスにピアノの旋律が重なる、ある意味癒やしのダンスミュージックであり、ラジオを中心に普段ダンスミュージックを聞かない層にまで話題となった。

バライティー番組の鉄腕ダッシュでもBGMとして「FABLE」が使用されており、ニコニコ動画でもMADで使用されることも多かったので、曲は聞いたことあるという人は多いだろう。

続々とフォロワーも現れ、ドイツやヨーロッパ中心に次第にDREAM HOUSEというジャンルが形成されていくが長くは続かなかった。しかし、中にはMAURO PICOTTOのように、このジャンルを経て次に来るトランス・ブームで活躍するアーティストも存在したことは注目すべき点である。

PRINCESS OF LIGHT/ROBERT MILES

rober2「CHILDREN」「FABLE」に続く第3弾シングルであったが、プロモ・オンリーだったため、ディスコ・クラブでプレイされることは少なかった。しかし、これまでの曲よりもメッセージ色を抑え、より幻想的な心地よいサウンドは評価が高く、知る人ぞ知るナンバーであった。アルバムにも収録されているので、ぜひチェックしてほしい1曲。

I NEED YOUR LOVE(BAKERLOO SYMPHONY MIX)/CAPPELLA

cappellaこれまで数々のヒット曲をフロアに送り込んできたCAPPELLAであるが、95年にメンバーチェンジを行い、新生CAPPELLAとして「TELL ME THE WAY」をリリース。「I NEED YOUR LOVE」は2ndシングルであり、おなじみのハイパーなEURODANCEであったが、当時レーベルのMEDIA RECORDSはたくさんのDREAM HOUSEを製作しており、この曲もREMIXされた。なお、インスト・バージョンがDREAM HOUSEコンピレーション「DREAM HOUSE FANTASY」に収録されている。

THE NIGHTTRAIN(DREAM STATION MIX)/KADOC

kadocU.K.はもちろん、日本でもヒットした電車や踏切のサンプリング音が気持ち良いハウス・トラック。トランス・ブームの時はWARP BROTHERSによるハードなトランスREMIXが好評だったが、当時はよりドリーミーなハウス・バージョンも存在した。ドイツのDREAM HOUSE/TRANCEコンピレーション「DREAM DANCE Vol.3」に収録されている。

X-FILES THEME(DJ DADO PARANORMAL ACTIVITY MIX)/DJ DADO

dadoご存知、X-ファイルのテーマがDREAM HOUSEとしてREMIXされヒットを飛ばしていた。DREAM HOUSEはこういったテーマ曲などと相性がいいためか、ミッション:インポッシブルなどもあったりする。

I LIKE CHOPIN/SCALYA

dhf前出の「DREAM HOUSE FANTASY」に収録されているナンバー。タイトル通りGAZEBOの「I LIKE CHOPIN」のカバーであるが、詳しいバイオなどは一切不明で紹介しようがない。もちろん、ディスコで1度も聞いたことがない。でも、いい曲である。

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