音楽

僕の記憶にある90年代のディスコ・サウンド~ヒットソングから微妙な曲まで

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自分がディスコに興味を持ったのは高校生のころで、実際に遊びに行くのは専門学校になってからです。当時はディスコが衰退してクラブ文化が発展していました。それでも、ユーロビートを中心にディスコ・サウンドは根強く、様々なイベントが行われたりしています。

地方に住んでいたので大きなディスコはなく、クラブやライブハウスでたまにディスコの曲がかかるイベントが行われるといった感じでした。中には大型のカラオケ屋を貸し切ってディスコ・イベントが行われるという珍しいパターンもあったりしました。

そんなころの、耳に残っている90年代のディスコソングを紹介していきたいと思います。

お品書き

90年代のディスコ

一般的にディスコといえば、70~80年代のディスコが多いような気がします。CDショップで探してみても、だいたい80年代のハイ・エナジー中心のコンピレーションが主流でしょう。ストック・エイトキン・ウォーターマンらのPWLを中心にユーロビート・サウンドが一世を風靡した時代です。

で、90年代といえば、なんだか「ジュリアナ東京」にひとまとめされている気がします。ジュリアナ東京は1991年に開店した巨大ディスコで、やはり外せないのが「テクノ」でしょう。

LAスタイル「James Brown is Dead」やT99「Anasthasia」、CUBIC 22「NIGHT IN MOTION」といったハードコアテクノから、MAXIMIZOR「Can't Undo This!!」、RAVEMAN「PUMPIN'」、2ND-FUNKTION「GONNA BE ALRIGHT」といった和製テクノ。また、TRF(TK RAVE FACTORY)も元々はテクノ・レイブユニットでした。これらを総称して「ジュリテク」と呼ばれています。

ジュリアナ東京を冠したコンピレーションCDも好調で、DJであったJOHN ROBINSONもCDデビューし、ジュリアナ東京の代名詞ともなる「TOKYO GO!」など多数のヒットを飛ばしました。

名物の巨大なお立ち台ではワンレン・ボディコンの女性がジュリ扇を振り回しながら踊るスタイルが確立され、ジュリアナ東京のイメージとして定着。全盛期には地方からの見学ツアーが組まれるまでになりました。

でも、その様相は過激化の一途をたどり、警察のイチャモンが入ってお立ち台が撤去。一気にブームは収束していくことに。良くも悪くも、90年代のディスコといえばこのようなイメージが強いと思われます。

しかし、それ以降もユーロビートを中心に様々な音楽がディスコでプレイされ、様々なジャンルが模索されていました。90年代後半には大きなユーロビートブームが巻き起こるのですが(第三次ユーロビートブーム)、それまでにもいろんな曲がヒットしています。

Techno

90年代初頭にベルギーで発生したハードコア・テクノは瞬く間に世界を席巻し、日本においても一大ブームを巻き起こす。その代表的なディスコが「ジュリアナ東京」であった。

テクノといっても様々なジャンルのものがプレイされ、本場ベルギー産のハードコア・テクノ、マキシマイザーやレイブマンに代表されるミーハーでイケイケな和製テクノ、オランダのロッテルダムに代表されるハイスピードなGABBA、後にハイパー・テクノとして確立するイタリアを中心とするユーロ・テクノ・・・これらジュリアナ東京時代にプレイされたテクノを総称して「ジュリアナ・テクノ(通称ジュリテク)」と呼ばれている。

ジュリアナ東京でテクノがプレイされる際、派手なボディコン(ボディ・コンシャス)姿でお立ち台で扇子(通称ジュリ扇)を振り乱して踊る独自のスタイルが確立。イメージが定着した。

James Brown Is Dead/L.A.Style

weauak6r世界的に大ヒットした音もタイトルも強烈なインパクトを残すハードコア・テクノの代表。様々な亜流も生み出し、初期ジュリアナ・テクノには無くてはならない1曲。ミッション時代には「XXX Is Dead」なるハイパー・テクノの製作されており、長い間フロアで踊られ続けたナンバー。

収録CD(Amazon)James Brown is dead/L.A.Style

Can’t Undo This!!/Maximizor

earjkiai64tメディアでジュリアナ東京やバブル時代が紹介されるときによくBGMとして使用される和製テクノの代表。製作は星野靖彦で、後に安室奈美恵やMAX、浜崎あゆみ、V6などavexヒットアーティストの曲を手がけている。登美丘高校ダンス部が踊る「バブリーダンス」でもこの曲でジュリ扇片手に踊るシーンが登場する。

収録CD(Amazon)Can’t Undo This!!/Maximizor

Injected With A Poison/Praga Khan & Jade 4 U

sri6ws80年代のニューウェーブ、ニュービートが流行した頃よりその常識を打ち破るサウンドで「ベルギーダンスミュージックの高僧」と呼ばれたプラガ・カーンと様々なジャンルを歌いこなす「ニュービートの女王」ことジェイド4Uによる世界的大ヒットテクノ。90年代後半に「EURO RHYTHM」と呼ばれる局所的流行があった際にもRemixが制作されている。

収録CD(Amazon)Khantastic/Praga Khan

Bomb A Head!(Raveman Mix)/m.c.A.T

89年より北海道を拠点に活動し、93年に「Bomb A Head!」でメジャーデビュー。様々なRemixやカバーで幅広い層に人気を持つ1曲だが、「Pumpin'」「Fuckin' Serious」などのテクノヒットを持つRavemanによるRemixもディスコで人気だった。テクパラもあり、現在でもイベントで踊られ続けている。

収録CD(Amazon)The Remix/m.c.A・T

Are U Still Ready 2 Party/Discjokey

初期のジュリアナ東京でジョン・ロビンソンと並んで人気だったDavid "3D" WardとMaximizorによるユニットがDiscjokey。当時は「X」が大ヒットしたが、このナンバーは後に再評価されロングヒットを続けた。

収録CD(Amazon)X/David "3D" Ward

Gonna Be Alright/2nd Funk-tion feat.Kam

eaiuw44eay通称「セカファン」のファーストシングル。マキシマイザー同様、日本人によるテクノユニットで、作曲家・エンジニアの冬野竜彦が制作している。当時では珍しいラップを取り入れたロックテイスト溢れるサウンドが人気で、後のHYPER TECHNOに大きな影響を与えた。

収録CD(Amazon)Exceedingly/2nd Funk-tion

Move Your Body/Anticappella feat.MC Fixx It

esrur6f78oイタリアのMEDIAレコードから発信された「Cappella」が「Take Me Away」を皮切りに「U Got 2 Know」「U Got 2 Let The Music」「Move On Baby」とヒットを連発。U.K.支社も負けじと本家以上のハードなテクノナンバーをリリースし、こちらも人気となる。ミッション時代には「Euro Tech Production」なるプロジェクトによってリミックスされた。

収録CD(Amazon)Move Your Body/Anticappella

Tekno Shok/Harseniko

ae3w4u75deこの曲がプレイされると。お立ち台のお姉さま方がセクシーな腰振りダンス(セダクション・ダンス)をするということで話題になった曲。このナンバーもミッション時代に横田商会こと「Y & Co.」によってリミックスされている。

収録CD(Amazon)Bomba!!/V.A.

Poing/Rotterdam Termination Source

ersyuhジュリアナも中期以降、常連を中心に飽きが生じていた。一部ではテクノにパラパラを持ち込んで「テクパラ」が登場し、一部ではよりハードなサウンドを求めるようになる。そこで注目されたのがオランダのロッテルダム・レコードを中心としたハイスピードテクノ。この「Poing」はヨーロッパでも大ヒットし、同時にワーストソングにもノミネートされた名曲。当時、電気GROOVEの石野卓球もこれらロッテルダム産のテクノを推していた。1998年には、よりアンダーグラウンドな「Poing 98' Remixes」がリリースされている。

収録CD(Amazon)Happy Hardcore Top20/V.A.

Utter/King Dale

wareye75dtiこちらもロッテルダム系だが、ヤバさが桁違い。振り付けがヤバい。当時リリースが予定されていたパラパラビデオのラストにこの曲が流れ・・・それが原因で発売中止になったという噂があるほど。2006年に「K-B 名古屋 MIX」なるリミックスも製作され、現場では未だに異常な人気があるが・・・YouTubeで探してはいけない。

収録CD(Amazon)Rotterdam Techno is Hard Hard Hard!!/V.A.

Eurodance

ヨーロッパを中心にポップ・チャートはダンス・ミュージックの勢力が強く、テクノやハウスといったダンスサウンドをアッパーフィールド向けに昇華させたチューンが好評を博していた。主に女性ボーカルによるソロ、あるいは女性ボーカル+男性ラップという組み合わせが中心で、テンポが早く、明るい曲調のものが多い。

海外ではEurodanceと呼ばれていたが、日本では小室哲哉がこのようなジャンルを「Eurogroove」と呼び、同時にインターナショナル・プロジェクトとして楽曲を製作している。また、アーティストしての「Eurogroove」と本場のヨーロッパ、U.K.のアーティストとのコンピレーションCDもリリースされた。

テイチクではEurodanceのことをユーロビートと称し、各種コンピレーションCDを展開していた。CoronaやIce MCなど海外でも人気の高いアーティストが中心に添えられていたものの、曲の使い回しが多く、テーマが一貫しない中途半端なコンピ乱発に批判の声もあった。

Santa Maria/Tatjana

tatjana80年代のハイ・エナジー・ブームに活躍したプロデューサー・チーム「PWL」のストック&エイトキンによってプロデュースされたポップでカラフルなEURODANCEナンバー。アトランタオリンピックの速報テーマ曲としても注目され、ポップフィールドでも人気を集めた。現場では横田商会ことY & Co.によるREMIXがヒット。後にEUROBEATやHYPER TECHNO、さらにはLATINバージョンまで製作されている。DJ Milano feat.Samantha Foxによるカバーも存在する。

収録CD(Amazon)Tatjana - The Greatest Eurodance Tracks/Tatjana

Sky High/Newton

newton前出のSanta Maria同様、ストック&エイトキンらによって設立された「LOVE THIS RECORDS」からのヒットナンバー。もちろん、ジグソーの名曲のカバーである。原曲もPWLのピート・ハモンドによってユーロビートアレンジされたものがディスコでヒットしていたが、ダンスポップにアレンジされたこの曲と聴き比べてみるもの面白いかもしれない。

収録CD(Amazon)Sky High(Deluxe Edition)/Newton

Baby Baby/Corona

「The Rhythm Of The Night」がヨーロッパを中心にU.K.や日本でも大ヒットしたCorona。お笑い芸人がBGMで使用していたりと聞き覚えのある人は多いハズ。セカンドシングルとしてリリースされた「Baby Baby」もヒットし、「Try Me Out」「I Don't Wanna Be A Star」もクラブを中心に人気だった。テクパラがついており、現在ではテクノイベントでよくプレイされている。

収録CD(Amazon)Baby Baby/Corona

Shine Like A Star/Berri

berriクラブを中心に「The Sunshine After The Rain」がヒットしたBerriの2ndシングル。U.K.ではチャート20位に食い込んでいる。前作はDANCIN' DIVAZによるREMIXがアンダーグラウンドで注目されたが、よりポップさを増した今作はどっちつかずで日本では微妙だった感じ。「DANCEMANIA 8」ではNON-STOP MIXで収録されている。

収録CD(Amazon)Shine like a star/Berri

John Beats The Clock/Clock

hr46「Axel F.」のヒットで注目を集め、Tag Teamのカバー「Whoomph!(There It Is)」などをヒットチャートに送り込んだCLOCK。「Axel F.」「Everybody」「Whoomph!(There It Is)」「In The House」の4曲をジョン・ロビンソンがREMIX。元々は「VELFARRE Vol.4」に収録されたスペシャルトラックだが、後にシングルカットされている。まとめておいしいところを聴きたい・踊りたいという方に最適なメガミックス。

収録CD(Amazon)House Revolution Vol.46/V.A.

Beat It/J.K.

jkオリジナルのリリースはテクノ全盛期である1993年であったが、日本でこの曲が注目を浴びたのが96年。この年、イタリアでは70年代のテイストを取り入れた「My Radio」がヒットしていたが、日本で急に「Beat It」が発掘されて話題になった。この曲のヒット後、日本でも「My Radio」や「Sweet Lady Night」が紹介されている。

収録CD(Amazon)Beat it/J.K.

Summer Love/S-Connection feat.Anabelle

sc夏の定番ダンスポップ。毎年のように、その歳の流行に合わせたリミックスが製作され、フロアでは長く親しまれたナンバー。特にレゲエ・テイストにリミックスされた「Y & Co.Remix」とメチャクチャアッパーでディスコな「Scorccio Hot Mix」は定番中の定番。98年にはトランスで名を馳せる以前のDJ Don & Svenson(Svenson & Gielen)がリミックスを担当している。

収録CD(Amazon)SummerLove/S-Connection

Rescue Me(Euro Mix)/Eurogroove guest vocal Dannii Minogue

eurogroove4T.K.こと小室哲哉が仕掛けたインターナショナル・プロジェクト。日本のみならずU.K.でも「Move Your Body」「Dive To Paradise」「It On You」をチャートに送り込んだ。日本版においてカイリー・ミノーグの妹のダニー・ミノーグをゲスト・ボーカルに起用したのは「Boogie Woogie」「Rescue Me」の2曲。この曲は映画「写楽」のイメージ曲にもなっているため和のテイストが入っているが、よりダンサブルなEURO MIXを推しておきたい。

収録CD(Amazon)EUROGROOVE #04/V.A.

Somebody Real/Bit Machine feat.Daisy Dee

94年にリリースされた後はあまり人気がなかったが、アンダーグラウンドで評価された後しばらくしてヒットした珍しいナンバー。Eurodanceは女性ボーカル+男性ラップという構成が多いが、このナンバーは非常に珍しい女性ボーカル+女性ラップという組み合わせで注目を浴び、マンネリ気味だったシーンに衝撃を与えた。

収録CD(Amazon)House Revorution Vol.44/V.A.

Baby Break It Up!/Michale Fortunati

biu80年代に「Give Me Up」「In To The Night」「Alleluia」などビッグ・ヒットを連発したマイケル・フォーチュナティ。90年代はこんなEurodanceナンバーを歌っていた。ジョン・ロビンソンがプロデュースする「Dreamin'」、A-BEAT Cレーベルの団長・デイヴ・ロジャースがプロデュースするユーロビート「Kiss Me Love」なども存在する。

収録CD(Amazon)Baby Break It Up!/Michale Fortunati

Happy Handbag

元々はU.K.のゲイ・クラブ発祥のムーブメントで、一口にハンドバッグ・サウンドといってもピアノリフが鮮明な明るいハウスやトランス・エレクトロ要素の強いハードなトラック(ハードバッグとも言われた)など、様々な音楽が混在する。

日本にムーブメントが輸入される際、音楽的に明るくハッピーな部分だけを切り取り、女子がハンドバッグを持って気軽に踊れるジャンルとして再構築された。

当時は「Happy House」と呼ばれていたが、実際にハンドバッグを持って踊る女性が増えたため「Happy Handbag」という呼称が定着した。

もともとはU.K.で起こったムーヴメントで「ハンドバッグを持ったままでも気軽に踊れるようなポップなハウス・ミュージック」というところから由来しており、そのサウンドもかなり広範にわたるものが多い。しかし、ヴェルファーレにおいては「ハッピーハウス」がプレイされる時にハンドバッグを持って踊る人が集中してきたため、次第にこのジャンルのことを「ハッピー・ハンドバッグ」と呼ぶようになった。つまり、「ハッピー・ハンドバッグ」というのは音楽的には「ハッピー・ハウス」とイコールなのである。

引用Best Of Velfarre 1996」ジャンル解説より

「Keep Love Toghther/Love To Infinity」や「Inspiration/Strike」などブームを超越して長らくクラブで親しまれた名曲も多い。また、Inner Cityを始めとしてMai TaiやCheryl Lynnなど、このジャンルに往年のディスコ・アーティストが多く参戦しているのも非常に興味深く、一部のディスコ・ファンでもこのムーヴメントを再評価する声がある。

Keep Love Toghther/Love To Infinity

マドンナやマイケル・ジャクソンといった大物アーティストのミックスも手がけるリミキサーチーム「Love To Infinity」のヒット曲。シンプルなハウスビートに上品なピアノリフを載せる「Classic Paradise」の作風は定評があり、現在でも根強い人気を誇る。後に何度かリミックスされ、クラブでも長くアンセムとして親しまれてきた名曲中の名曲。トランス時代には覆面ユニット「Soda Club」としてトランス・バージョンをリリースしている。

収録CD(Amazon)Classic Paradise/Love To Infinyty

Your Love/Inner City

hr4780年代には「Good Life」や「Big Fun」といったヒットを飛ばし、その後もコンスタントに曲をリリースしていたINNER CITYによるハンドバッグ・ムーブメントを代表する1曲。同じ路線でリリースされた「Do Me Right」はブームが下火になっていたこともあって不発に終わった。

収録CD(Amazon)House Revolution Vol.47/V.A.

History 95'/Mai Tai

1983年に「Keep On Dancing」でデビューし、U.K.やヨーロッパで「Body And Soul」「History」「Female Intuition」などをヒットさせたマイタイ。95年にリミックスされたバージョンは明らかに「Love To Infinity」を意識した作風で話題となった。

収録CD(Amazon)Happy Handbag - 3rd Scene/V.A.

Ain't Nobody(Classic Paradise Mix)/Jaki Graham

日本復帰アルバムとなった「Real Life」よりチャカ・カーンの名曲のカバーを「Keep Love Together」「Someday」「Pray For Love」などのヒットで名を馳せた「Love To Infinity」がリミックスしたナンバー。オリジナルのコード進行をある程度周到しつつオシャレなハウスサウンドにミックスされ、普段ダンスミュージックを聞かない層にも好評だった。なお、あまり知られていないがレゲエバージョンも存在する。

収録CD(Amazon)Real Life/Jaki Graham

I Luv U Baby(Dancing Divaz Mix Red Monster Edit)/The Original

hrinU.K.のみならず、日本でも大ヒットしたハンドバッグ系では珍しい黒人男性ボーカルのハウス・チューン。主にDancin' DivazによるMIXがプレイされていたが、MSTによるRe-EDITも存在。独特のシンセ・リフが追加され、さらに体が揺れるバージョンとなっている。次曲「B 2 Gether」も一部のクラブで話題になったが、大きなヒットはならなかった。

収録CD(Amazon)House Revolution Presents International Groove/V.A.

Inspiration/Strike

strike「U SURE DO」はU.K.でも大ヒットを記録した名曲であるが、日本においてはやはりこの曲は外せないだろう。リリース当時はハンドバッグブームが沈静化していたこともあって話題にならなかったが、隠れた名曲として後に再評価されるようになった。トランス・ブーム時には、よりトランス・テイストの強いREMIXも製作されている。

収録CD(Amazon)Re-Fresh the 90s: Dance Anthems/V.A.

Got To Be Real ’95(Classic Paradise Mix)/Cheryl Lynn

 Cheryl Lynn ?? Got To Be Remixes! ディスコ・サウンドで欠かすことのできないシェリル・リンの「Got To Be Real」を「Keep Love Together」「Someday」「Pray For Love」などをヒットさせハンドバッグ系アーティスト・リミキサーとして当時名を上げた「Love To Infinity」がリミックス。同じシェリル・リンのREMIX EPに収録されている「Guarantee For My Heart(Classic Vocal Mix)」もオススメ。

収録CD(Amazon)got to be remixes!/Cheryl Lynn

I Want Your Lovin'/John Robinson

john当時、六本木のヴェルファーレDJであったジョン・ロビンソンによるハンドバッグ・チューン。明らかにThe Originalの「I Luv U Baby」を狙ったナンバーであり、数あるジョンの曲の中でもある意味迷曲といえるだろう。

収録CD(Amazon)[John]/John Robinson

Tokyo Go!(Hands In The Air Mix)/John Robinson

そして、テクノ時代の名曲として外すことができない名曲「Tokyo Go!」もハッピー・ハンドバッグとしてリメイクされている。リミックスを担当しているのはU.K.のプロデューサーチーム「FKB」で、本場のハンドバッグサウンドを聞くことができる。

収録CD(Amazon)Best of John Robinson/John Robinson

Access/DJ Mishah & DJ Tim

handbag1言うまでもなくU.K.でのクラブ・アンセムであり、本場のハンドバッグ・シーンでも大ヒットしたハードトランス。手探りでハッピーハンドバッグが輸入された当初は、このようなハードなナンバーも同じくハンドバッグ・サウンドとして紹介されていた。

収録CD(Amazon)Happy Handbag - First Scene/V.A.

Dream House

Robert Milesの「Children」は革命的なダンス・サウンドであった。シンプルなトランスにピアノの旋律が重なる、ある意味癒やしのダンスミュージックであり、ラジオを中心に普段ダンスミュージックを聞かない層にまで話題となった。

バライティー番組の鉄腕ダッシュでもBGMとして「FABLE」が使用されており、ニコニコ動画でもMADで使用されることも多かったので、曲は聞いたことあるという人は多いだろう。

続々とフォロワーも現れ、ドイツやヨーロッパ中心に次第にDream Houseというジャンルが形成されていくが長くは続かなかった。しかし、中にはMauro Picottoのように、このジャンルを経て次に来るトランス・ブームで活躍するアーティストも存在したことは注目すべき点である。

Children(Dream Version)/Robert Miles

もともとはハードなテクノを回すことで知られたロバート・マイルズだが、イタリアでは高速なBPMのダンスミュージックで踊り狂った週末の帰宅途中に交通事故で死亡する若者が増えたため彼は「スローだが踊れて、さらに”心に響く”ダンスチューン」として、これらのサウンドを社会問題に対する答えのひとつとして出したのだ。

収録CD(Amazon)Dreamland/Robert Miles

Fable(Dream Version)/Robert Miles

「Children」同様にディスコ・クラブだけではなく、インストゥルメンタル・ダンスミュージックでありながらその美しいメロディでラジオなど普段ダンスミュージックを聞かない人にまで注目された。TOKYOのバラエティ番組「鉄腕ダッシュ!」のBGMなどでもおなじみの楽曲。 「Psycho Version (N.R.G.) Mix」というハードテクノ・バージョンも存在する。

収録CD(Amazon)Dreamland/Robert Miles

Princess Of Light/Robert Miles

rober2「Children」「Fable」に続く第3弾シングルであったが、プロモ・オンリーだったため、ディスコ・クラブでプレイされることは少なかった。しかし、これまでの曲よりもメッセージ色を抑え、より幻想的な心地よいサウンドは評価が高く、知る人ぞ知る隠れた名曲として伝説となっている。

収録CD(Amazon)Dreamland/Robert Miles

I Need Your Love(Bakerloo Symphony Mix)/Cappella

cappellaこれまで数々のヒット曲をフロアに送り込んできたCappellaであるが、95年にメンバーチェンジを行い新生Cappellaとして「Tell Me The Way」をリリース。「I Need Your Love」は2ndシングルであり、おなじみのハイパーなEurodanceであったが、当時レーベルのMEDIA RECORDSはたくさんのDream Houseを製作しており、この曲もRemixされた。なお、インスト・バージョンがDream Houseコンピレーション「Dream House Fantasy」に収録されている。

収録CD(Amazon)12inchアナログのみ

I Need To Tell Everybody(Progressive Mix)/AntiCappella

上記のCappellaがDream Houseをやっているわけなのだから、こちらのAntiCappellaも同様にDream Houseをリリースしている。オリジナルはハイパー路線のテクノハウスであるが、こちらの「Progressive Mix」はヨーロピアンダンスのエッセンスを残しながら幻想的なDream HouseにRemixされている。

収録CD(Amazon)I need to tell everybody/AntiCappella

The Nighttrain(Dream Station Mix)/Kadoc

kadocU.K.はもちろん、日本でもヒットした電車や踏切のサンプリング音が気持ち良いハウス・トラック。トランス・ブームの時はWARP BROTHERSによるハードなトランスREMIXが好評だったが、当時はよりドリーミーなハウス・バージョンも存在した。ドイツのDream House/Tranceコンピレーション「Dream Dance Vol.3」に収録されている。

収録CD(Amazon)国内未発売

X-Files Theme(DJ Dado Paranormal Activity Mix)/DJ Dado

dadoご存知、X-ファイルのテーマがDream HouseとしてREMIXされヒットを飛ばしていた。Dream HouseはこういったTVドラマや映画のテーマ曲などと相性がいいためか、ミッション:インポッシブルなどのDream Houseバージョンもあったりする。

収録CD(Amazon)X Files/DJ Dado

I Like Chopin/Scalya

dhf前出の「Dream House Fantasy」に収録されているナンバー。タイトル通りポップ・クラシックとして、また日本では小林麻美のカバー「雨音はショパンの調べ」でもおなじみのGazeboの「I Like Chopin」のDream Houseカバー。

収録CD(Amazon)Dream House Fantasy/V.A.

Jungle

ブレイク・ビーツとラガマフィンがフュージョンし、突然変異的に誕生したハイブリッド・ダンスミュージックがジャングルというジャンルである。

ブレイク・ビーツのサウンドを用いて、常にフィル・イン打ちっぱなし状態の複雑なシーケンスを高速BPMで叩き出すのが特徴であり、レゲエを中心にR&B、ヒップホップ、テクノ、アシッドなど、様々なジャンルのサウンドとの融合を繰り返し、進化してきた。

発信はU.K.であるが、テクノやユーロダンスなどヨーロッパのより鮮明なダンスミュージックを取り込んだユーロ・ジャングルや、日本においても「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント/H Jungle with t」が200万枚を超えるセールスを記録するなど、各国で大きなムーヴメントが発生した。

Original Nuttah/UK Apachi & Shy FX

U.K.のみならず各国でヒットした強力なジャングル・ナンバー。ブレイク・ビーツとラガマフィン・ラップの掛け合いが凄まじい典型的なジャングル・サウンドで、続く「Junglist Girls」も人気だった。

収録CD(Amazon)Jungle Hits vol.1 - 100% Jungle/V.A.

Incredible/M-Beat feat.General Levy

ジャングル・プロデューサーであるM-Beatがロンドン在住のラガDJであるジェネラル・リーヴィをフューチャーしたこのナンバーがU.K.シングルチャートにてオリジナルが40位にチャートイン、後にリリースされたリミックスバージョンが最高位8位まで上昇する空前の大ヒットジャングル・ナンバーである。

収録CD(Amazon)Incredible/M-Beat feat.General Levy

I Need Your Loving(Everybody's Gotta Learn Sometime)/Baby D

「Let Me Be Your Fantasy」などのブレイク・ビーツで注目を集めたBaby Dだが、「Destiny」「Casanova」といったハード・スタイルから一転、ヴォーカルを全面に出したメロディアスなスタイルで展開された「I Need Your Loving」が大ヒット。同じ路線で「So Pure」「Take Me To Heaven」もアンダーグラウンド中心に人気だった。

収録CD(Amazon)I Need Your Loving(Everybody's Gotta Learn Sometime)/Baby D

Love Inside/Sharon Forrester

シャロン・フォレスターは70年代から活躍しているベテラン・シンガーで、ファースト・アルバム「シャロン」は伝説的ラヴァーズ・レゲエ・クラシックである。このナンバーはU.K.のFFRR (Full Frequency Range Recordings)からリリースされた彼女の甘いヴォーカルを乗せたジャングルサウンドで、様々な方面に衝撃を与えた。

収録CD(Amazon)Love Inside/Sharon Forrester

Gum Back/Praga Khan & MCMC

ジャングルの発信地はU.K.のロンドンであるが、その人気はヨーロッパまでも巻き込んでいた。「Injected With A Poison」などの世界的ヒットで知られるアンサラー・サブウェイの”ベルギーダンスミュージックの高僧”ことプラガ・カーンもジャングル・ナンバーをリリースしている。U.K.産に比べ、ヨーロピアン・スタイルのダンスサウンドらしいコマーシャルな展開が特徴。

収録CD(Amazon)Euro Jungle Nations/V.A.

Automatic/t jungle m

日本にも流入したジャングル・サウンドであるが、いち早くそのサウンドを取り入れたのがT.K.こと小室哲哉である。「t jungle m」名義として「Automatic」「One Time Two Time」の2曲をプロデュースしており、本格国産ジャングル・サウンドの先駆けとなった。

収録CD(Amazon)t jungle m 〜Secret Party〜 /V.A.

上を向いて歩こう(Jungle Killed The Jungle Star Mix)/Sayoko

元ゼルダのボーカルで単身ジャマイカに渡って制作したアルバムから「Mr.Lover Man」などが注目された日本人レゲエアーティストのサヨコ。そのアルバムから「上を向いて歩こう」のカバーを朝本浩史がジャングル・サウンドにリミックス。

収録CD(Amazon)mi・luv・dem/Sayoko

WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント/H Jungle with t

そして、ジャングルという枠では収まりきらないモンスターヒットがこの「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」である。バラエティ番組から生まれたこの企画(小室哲哉とダウンタウンの浜ちゃんこと浜田雅功によるプロジェクト)は、瞬く間にジャングル・サウンドを日本中に知らしめ、200万枚以上のセールスを記録している。セカンドシングル「Going Going Home」も人気を得た。

収録CD(Amazon)WOW WAR TONIGHT REMIXED/H Jungle with t

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