心理学の世界ではアメリカの心理学者ジョージ・ミラーが論文で発表した「マジックナンバー7プラスマイナス2」の法則というのがあります。
これは、人間が瞬時に記憶できる事象は7個プラスマイナス2個、つまり5~9個であるというものです。
詰め込み過ぎは逆効果
「The Magical number seven, plus or minus two: some limits on our capacity for processing information」という論文の中で、一度聞いただけで直後に再生するような場合、日常的なことを対象にする限り記憶容量は7個前後になるということを示した。この7個というのは情報量ではなく意味を持った「かたまり(チャンク)」の数のことで、数字のような情報量的に小さなものも、人の名前のように情報量的に大きな物も同じ程度、7個(個人差により+-2)しか覚えられないということを発表した。
これについては異論などもいろいろあるのですが、近年ではWEBデザイン方面でこのような考えが一般的になっていたり、多方面でも経験則として当てはまることが多いように言われています。
たとえば、アメリカの創造性開発研究科カール・グレゴリーが提唱する発想法「アイデア・ビット法」を組み合わせて使う発想法「7×7(セブン・クロス・セブン)法」の中で「人間の脳は同時に7つの事象までしか考えることができない」と強調しています。
まぁ、私たち普段の生活でも、1週間は7日だからスケジュール管理がしやすい・・・なんていわれたりもしていますね。
このように、一度に記憶が必要になる場合、効率のいいのは「7個程度」であると考えられます。勉強でも効率的に覚えるには、無理に詰め込みすぎず、7個くらいを目安に覚えていくとよいでしょう。
もし、それでもたくさん覚えなくてはいけないときは、いくつかのグループに分けて記憶していきましょう。
ある人が「この覚え方は効率だけではなく『ラッキー7』『七福神』など、縁起のいいものにかかることから、受験勉強にはとってもいい覚え方だ」と絶賛していました。
テスト前の勉強はぜひ、げんを担いで「7個」で覚えるようにしてみましょう。