授業で必要になるノートですが、キャンパスノート(以下、ノートと記述)とルーズリーフ、どちらにするか迷う生徒さんが多いです。
ノートにしろルーズリーフにしろ、それぞれ一長一短があり、どれが優れているかというのはありません。現場でもネットでも「ノート派」と「ルーズリーフ派」が様々な意見を交わしており、なかなか答えが見つからないですね。
ルーズリーフの利点と欠点
まず、わたしの結論を書いておくと
「将来、仕事で活躍したいならノートにするべき」
です。
いきなり将来のことに飛んでしまいましたが、このサイトで一番最初に投稿した記事「はじめに『何のために』勉強するのかを考えよう」に書いたとおり、将来の明確なイメージができる子は必ず成果を出します。
重要なのは、このモチベーションであり、ノートとルーズリーフどっちが使いやすいか・優れているかではありません。
では、なぜノートなのかというと、
たかがノートと軽視できないのは,これが裁判の証拠資料にもなる点である。
(中略)
勝手にページを差し替えられるルーズリーフとは証拠資料としての重みが異なる。
―日経エレクトロニクス雑誌ブログ「ルーズリーフかノートか」より引用
このように、ノートで取るというのは、重要な資料になります。学生のうちに、ノートで書くことに慣れておくと将来、発明など法的なトラブルが関わってくる場面で強いのです。
1冊1冊自分のノートを作り上げていくことで、将来仕事で活躍できるんだというイメージが明確になり、自信を積み重ねていけます。
そういった「重み」という部分で、やはりノートが強いのです。
しかし、それだけでは効率的かどうかという点が蔑ろになるので、両者を比較していきたいと思います。
ルーズリーフの利点
ノートを問題なくひとまとめにすることができる
ルーズリーフの利点といえば、ノートの出し入れが可能なので、バインダーひとつに複数の教科をまとめることができる点でしょう。
普通のノートだと1教科1冊にしないと問題が出てきますが、ルーズリーフなら問題はありません。見出しをつけてしっかし管理すれば、すぐに必要な箇所を探すことができます。
クリアポケットを用意すれば、授業で使ったプリントなどを一緒に挟んでおくことができ、非常に便利でもあります。
ノート提出に強い
生徒さんから聞いた話です。
現代文の授業で課題を確認するため、ノート提出があったそうです。教師がチェックして次の日に返却されたのですが、その間復習ができなかったと不満だったようです。
このようにノートを提出しないといけないとき、普通のノートだと返却されるまで復習ができないという問題が出てきますが、ルーズリーフなら該当箇所を提出するだけでいいので、ダメージが少ないですね。
使いやすいものが多い
ルーズリーフのオンートは使いやすいものが多く、教科に合わせてカスタマイズができます。いろいろありますが、特に文系科目におすすめなのが、コクヨの「学習罫キャンパス ルーズリーフ<文章罫>」です。
行の中に罫線が入っているので、文字を揃えやすく、ルビをふったり、注意点を書いたりと、見やすいノートにすることができます。
ルーズリーフの欠点
バラバラになりやすい
ルーズリーフだと、やはりバラバラになりやすく、無くしやすいという点は無視できません。無くして復習できなかったら大変です。
管理の問題
長く使っていると、ノートも溜まってきます。それを移したり、管理するのに手間がかかるのも欠点でしょう。
学校用だけではなく、各教科ごとに保管用バインダーも必要になります。バインダー1冊も結構な出費になるので、気をつけましょう。
ノートの利点
価格が安い
100円で2、3冊買えるくらいなので、すごく安いですね。そういう点では、文句なく学生さんの強い味方です。
自分にあったものを選べる
ノートにも罫線の幅や材質、手触り、書き心地など、様々な種類のものがあります。自分の勉強スタイルに合ったものを選べぶと、学習効率もよくなります。
ノートの欠点
書き損じ、事故に弱い
せっかくノートをしっかり取ったのに、一部のページが汚れたり、破れたりしたら修正が大変です。ルーズリーフだとそこを入れ替えればいいのですが、ノートだと厳しいです。
プリントが多い教科・教師だとつらい
プリント等、資料が多い教科などは、そっちの管理も手間になります。テープで貼ったりすることもあるでしょうが、わたしもそれが事故になったりしたことがあります。
凸凹になって書きづらくなったりもしますね。